レッドブルF1優位は2026年に終焉するール・マンを制したアウディはアクセル全開!
2026年からF1に参戦するアウディは、グリッドの「最前線」に立つつもりだと、フォルクスワーゲン傘下のドイツ自動車メーカーであるアウディのゲルノート・ドルナーCEOは主張する。 アウディは当初、最終的にスイスのザウバーチームの75%を買収するという計画だったが、今年100%の経営権を獲得してF1界を驚かせた。 この発表は、アウディが2026年からの新ルール時代に向けたF1参戦の決定を完全に覆し、参戦を止めることを考えているのではないかとの憶測を呼んでいた時期だった。 「我々は緊張感を持って話し合い、F1への参戦を大幅に加速させることを決めた」とドルナーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に説明している。 ドルナーは、アウディは単に数字を稼ぐためにF1に参加することには興味がないと言う。 「当初からプロジェクトを大きく前進させてきたオリバー・ホフマンの専門知識によって、我々はこのチャレンジに取り組み、最前線に立つことができると確信している」 「険しい道のりになるだろうが、F1は世界で最も重要なモータースポーツのプラットフォームであり、そこで成功するために全力を尽くす」。 アウディはこのプロジェクトのために、すでに現在ハースに所属しているドイツ人ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグと契約を交わしている。ヒュルケンベルグは来年からザウバーに加入し、その1シーズン後にはワークスにブランディング変更する予定だ。 ヒュルケンベルグによると、実はハースとアウディに加えて、別のチームも2025年の契約に興味を示していたという。では、なぜアウディに気持ちが傾いたのだろうか? 36歳のヒュルケンベルグは今週、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙に語った。 「プロジェクト全体の時間だよ。アウディが2026年に始動する時、彼らには4年の準備期間がある」 「そしてこれは、クルマや空力面でも、エンジンの面でも、F1史上最も過激なルール変更のひとつとなるだろう」 「カードは再シャッフルされ、レッドブルのリードはなくなるだろうね」 「リードタイム、アウディの力、そしてファクトリーチームがもたらすリソースがあれば、成功する可能性は間違いなくある」。 しかし、ヒュルケンベルグは、アウディが新しいF1プロジェクトで未知の領域に足を踏み入れていることも認めている。 「このような新しいプロジェクトで将来に賭けるのは難しい」 「このような大きなブランドが背後にあるという事実が、すべてがうまくいくことを意味するわけではないからね」 「しかし、可能な限り速く競争力を得るための前提条件はすべて揃っていると思う」。 ドルナーCEOはこうコメントした。 「私にとっては、F1には2種類の関わり方しかない。まったく関わらないか、最前線を目指すかだ。最前線に立つことだよ」。