長野五輪20周年の「灯明まつり」善光寺を5色の光で彩る
長野冬季五輪をきっかけに始まった「長野灯明まつり」(実行委員会主催)は、今年が長野五輪20周年となるのも記念して7日から12日までの日程で善光寺(長野市)を中心に始まりました。9日からの平昌(ピョンチャン)冬季五輪を控えて韓国大使館関係者らを招いて開会セレモニーも。長野冬季五輪の感動と平昌五輪の選手の活躍に思いをはせる多くの来場者でにぎわっています。
開会セレモニーには“平昌マスコット”も登場
長野灯明まつりは1998年2月に開催した長野冬季五輪を記念して2004年から始まり、今年で15回目。五輪の平和の精神を長く伝え世界に発信するため、善光寺のライトアップ、表参道での灯籠の展示など多彩なイベントを予定しています。 開会セレモニーには、平昌五輪のマスコットのスホラン(白虎)とバンダビ(ツキノワグマ)の着ぐるみも登場し、来場者が「ピョンチャンのマスコットだ」、「着ぐるみは初めて見るね」などとカメラを向けていました。 7日午後6時から、照明デザイナー・石井幹子(いしい・もとこ)さんの企画で善光寺を5色の光でライトアップ。善光寺山門を照明デザイナーの石井リーサ明理さんが光で演出し、華やかなイベントのスタートに歓声が上がっていました。 長野冬季五輪20周年と平昌冬季五輪開催を記念して、スキー、スケート、ボブスレー、カーリングなどの競技の線描をレーザーで繰り広げ、オープニングを盛り上げました。
ライトアップは本堂、鐘楼、経堂、山門、六地蔵、仁王門の6か所で午後6時から9時まで(最終日は午後8時まで)。昨年9年ぶりに修復を終えた重要文化財の経堂は青色で演出しました。 本堂のライトアップは期間中、毎正時から30分置きに、山門は毎15分から30分置きに、それぞれ3分間行います。ライトアップの器材は省エネのためLEDを使っています。 また、表参道には市民らによる多数の灯籠が展示され、さまざまなデザインが訪れる人たちの足を止めていました。 灯明まつりは例年70万人の来場者でにぎわっています。
---------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説