次の映像化作品はどれだ!…「週刊ヤングジャンプ」で連載されている野球漫画たち
ダイヤモンドの功罪
最後は、筆者が3作品のなかで最も映像化される可能性が高いと考える『ダイヤモンドの功罪』(作:平井大橋)です。というのも、2023年に連載が始まったばかりの同作が、宝島社の「このマンガがすごい!2024」オトコ編で1位に選ばれているからです。過去にこの賞に選ばれた『チェンソーマン』(著:藤本タツキ)(2021 オトコ編)や『SPY×FAMILY』(著:遠藤達哉)(2020 オトコ編)がアニメ化されていることから、この可能性は低くないでしょう。 運動神経抜群で、どんなスポーツもすぐにコツを掴んで上達してしまう主人公・綾瀬川次郎。その上達っぷりから、テニスクラブでも水泳クラブでもすぐに大人たちからは「未来のオリンピック候補」としてちやほやされるが、周囲の同年代の子どもたちからは疎まれ、次郎は純粋にスポーツを楽しめないでいました。 そんな次郎は、ある日、楽しいをモットーにした弱小・少年野球チーム「バンビーズ」を見つけ、「ここなら楽しくスポーツができそう」と期待しながらチーム入りします。しかし次郎はバンビーズでも、動画で投げ方を見ただけで変化球を体得するなど無自覚に才能を監督に見せてしまうことから、「楽しい野球」は徐々に形を変えていきます。 本作のファンからは「このマンガがすごい!2024」の受賞をきっかけに「早くアニメ化してほしい」「アニメ化した時の声優はだれがいいかな」といったアニメ化を期待する声や、「ものすごく感情が揺さぶられるけど面白い」「ヒューマンドラマとして見てもレベルが高い」のように、次郎の楽しくスポーツを楽しみたいという心が、野球のプロを目指す仲間たちと対立する心理描写への評価の声が多くあがっていました。 ◇ ◇ 2024年のプロ野球シーズンもスタートし野球への関心が高まるなか、これらの作品が映像化される可能性は十分にあります。実際に映像化される日を楽しみに待ちましょう。 (海川 まこと/漫画収集家)
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