「福」求めジャンプ…空を舞う4000個の餅に参拝客熱気 福井の神社で十日えびす祭
商売繁盛を願う「十日えびす祭」の福餅まきが1月10日、福井県福井市毛矢3丁目の毛谷黒龍神社で行われた。福を授かろうと、約4千個の餅に参拝客が懸命に手を伸ばしていた。 十日えびすは、商売繁盛に御利益があるとされる七福神のえびす様を祭る行事。同神社では、境内に西宮恵比須神社の社殿が再建された1989年から行われている。 山本隆重宮司(77)が「石川県の地震で大勢の方がご苦労をされている。心からお見舞い申し上げる」とあいさつし、太鼓を合図に開始。社殿近くに並んだ福娘や奉賛会会員ら約20人が餅をまいた。 参拝客は両手を広げ、時には跳び上がって次々と餅をつかみ、持参した袋につめた。娘、孫2人と参加した福井市の女性(64)は「正月から(地震で)大変だったけど、幸せな1年になってほしい」と話していた。
福井新聞社