<山本舞香>「おむすび」で朝ドラ初出演 オファーに喜びも「なんでだろう!?」 橋本環奈との再共演は「いてくれて心強い」
「結と仲良くなりたいのか、壁を作ってるのかわからないようなところが難しい役だなと思いました。まだ10代の女の子だし、子供ながらに大人びようとして、栄養士になりたくて必死にもがいてるっていう感じですね」
劇中では、結と沙智が衝突する場面も描かれるが、「ギャルの格好して登校する結も結だけど、突っかかっていく沙智も沙智。わざわざ『なめてるの?』って言うところとか、無視すればいいし、話しかけられたら冷たく返せばいいのに、ずっと結を気にかけていて。心のどこかで結と仲良くなりたいと思っているのかなとも取れますよね」と話す。
「もうちょっと口数少なくてもいいなって思っていましたが、良く言えば、沙智は自分の気持ちをちゃんと言葉にして伝える人なので、悪く言えば、おせっかいのうるさい人になってしまうから、そのさじ加減が難しかったです。演じる上では、怒るレベルを結構考えました。ここで怒りすぎたら後がきかないなとか。だから、台本と向き合う時間がすごく長かったですね」
◇神戸ことばに初挑戦「中途半端にはやりたくない」
鳥取県出身の山本さんにとって、神戸ことばはとても難しかったといい、「中途半端にはやりたくないので、ずっと音源を聞いていました。でも、口に出してみるとまた全然違うんです。ことば指導の先生につきっきりで居ていただいて、頭の中が神戸ことばでいっぱいでした。(森川役の)小手さんだけ標準語でずるいな! って(笑)」と語る。
「視聴者の方に『全然方言できてないじゃん』って言われるのも悔しいし、かといって、完璧に方言ができているわけじゃないのもわかっているから芝居で魅せたいし……っていう葛藤がすごくありました。やりきれてるのかなあという不安と闘いながらの撮影でした」と振り返る。
「私は集中していると周りから不機嫌だと思われちゃうけど、『大丈夫よ! みんななんとかやりきってるから!』ってメークさんが声をかけてくださったり、いいスタッフの方たちばっかりですごく助けられました。環奈が座長としていい雰囲気を作ってくれていたのも助かったし、『やっぱりすごいな!』と思いましたね。方言には苦戦しましたが、今回神戸ことばの役ができて、すごくいい経験ができたと思っていますし、これを今後生かせたらいいな、自分の中でひとつ強みができたなと思っています」