那須川天心 武居戦は「必ずやる。ご安心ください」 スカルプDイベントでダチョウ倶楽部と「ヤーッ!」
プロボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)が6日、都内で、公式アンバサダーを務める「スカルプD」の発表会にお笑いユニット「ダチョウ倶楽部」とともに参加した。 この日、アンファーが11月10日を「いい頭皮の日」に制定。「薄毛の人は頭皮が薄い」という事実から、事前に測定した自身の頭皮が平均値より薄い事実が発覚。「ちょっとショック。遺伝かもしれないが…。シャンプーを使いまくって、早めにケアして頭皮を鍛えます。これを機にもっと強くなって帰ってきます」とアンバサダーとしての役割も忘れなかった。 頭皮マッサージの実演では「髪が濡れちゃうのでやりたくない」と洗われ役を拒否する那須川に、すかさず肥後が「じゃあ俺がやる!」と挙手。寺門ジモンも続くと、那須川は「え~、そうなるじゃないですか」と苦い表情を浮かべながらも挙手すると「どうぞどうぞ!」とダチョウ倶楽部“伝統芸”を披露。「試合よりダメージがある」とシャンプーする肥後から顔面を泡まみれにされるなど体を張り、最後は3人で「ヤーッ!」ポーズも披露し会場を盛り上げた。 イベント後には報道陣の囲み取材に対応。10月14日にはWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦でジェルウィン・アシロ(フィリピン)に10回判定勝ちし、転向5戦目で初のタイトルを獲得。一夜明け会見では、所属ジムの本田明彦会長が来秋の世界挑戦を明言していた。当初予定されていた10戦目での挑戦より、前倒しされることが濃厚となり「率直にうれしい。認めてもらっているということ。だからこそ(世界戦までの)2、3戦でしっかり結果を出さなければいけない。もし次、その次に良い結果が出なければそれもなくなると思う。常に試されているという緊張感を持ちながらやっていきたい」と気を引き締めていた。 世界の舞台では、同じキックボクシング出身でWBO世界同級王者の武居由樹(28=大橋)との対戦の可能性も浮上する。武居からは早期対決を呼びかけられているが「元々僕は時間かけてやる、と言っている。早くやった方が、武居選手の方が経験値はあるので有利かもしれない。ただ、必ずやりますので。ご安心ください。やると決まったらこちらからもしっかり話す。そこはあまり、急がなくてもいいじゃないか」と武居戦を見据えていることを明かしながら、冷静な姿勢を崩さなかった。 次戦は来年2月ごろに行われることが有力で、すでに練習も再開。年末には米国でのスパーリング合宿を行う構想もある。「これまでは来る相手に対しての対応がメインだったが、今後は自分から仕掛けたり、来ない相手に対してどうやって攻めるかを練習していきたい。凄く楽しみ」と来年のさらなる飛躍を誓った。