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完成した金沢学院大附属中・高の一貫コース棟＝金沢市末町

新校舎の廊下に設けられたメディアゾーン

　金沢学院大附属中学校・高校の一貫コースの生徒が学ぶ新校舎が完成し、22日に金沢市末町の現地で祝賀会が催された。ゆったりとした教室や廊下に設けられた学習スペースが特徴で、教育関係者や来賓ら約250人が、難関大進学などを目指す生徒の学びの新拠点に期待を寄せた。 【写真】新校舎の廊下に設けられたメディアゾーン 　金沢学院大附属中は2022年に開校し、現在は中1～3年の294人が学ぶ。中高6年間の一貫教育で難関大や医学部への進学を目指す特進コースと、スポーツや芸術などの才能を伸ばす総合コースがある。 　新校舎「中高一貫コース棟」は、現在の金沢学院大附属中・高の敷地内に建設し、地上4階建てで延べ床面積は4975平方メートル。外壁に赤れんがを用いて既存校舎と調和を図った。2～4階には幅10メートル、奥行き8メートルと35人の生徒がゆったりと学べる普通教室を20室整備した。 　　●探究支えるメディアゾーン 　幅8メートルの廊下には机やテーブルを配し、探究型の学びを支援する「ラーニングコモンズ」と、新聞や科学雑誌などを置き、さまざまな情報に触れられるメディアゾーンを設けた。 　2階には大型スクリーンとプロジェクターを備えたプレゼンゾーン、1階には金沢学院大や短大の学生、附属中高の生徒が利用できる350席の学園大食堂が入る。新校舎は2学期が始まる26日から利用する。 　学園大食堂で催された祝賀会は金沢学院大附属高吹奏楽部のウエルカム演奏で幕を開け、あいさつに立った学校法人金沢学院大の秋山稔理事長は「理想とする一貫教育に向けて施設面での体制が整った」と語った。 　馳浩石川県知事は「国や県、企業などのリーダーやトップアスリートを輩出してほしい」、村山卓金沢市長は自らが中高一貫校で学んだことに触れ「一貫教育のメリットを生かして学びを深めてほしい」と期待した。安宅建樹金沢商工会議所会頭の発声で乾杯した。金沢学院大附属中・高の村中幸子校長が謝辞を述べた。祝賀会に続いて見学会が行われた。 　　●中高・大学通じIT人材を育成 　金沢学院大情報工学部の髙木直史学部長が「情報教育とIT人材育成」と題して記念講演した。髙木氏は、「附属中高と大学を合わせた一貫教育を通じ、情報技術を駆使して社会でDXを推進できる人材を育成する」と話した。