センバツ 21世紀枠北信越候補 氷見表彰 「愛されるチームに」 /富山
来春の第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)の「21世紀枠」で、北信越地区候補校に選ばれた富山県立氷見高の表彰式が20日、同県氷見市幸町の同校で行われた。富山県高野連の田中宏育会長から表彰盾を受け取った大澤祥吾主将(2年)は「さらに愛され、応援してもらえるチームを目指して切磋琢磨(せっさたくま)します」と決意を述べた。 氷見は今夏の富山大会で準優勝。悔しさをバネにわずか17人の部員で臨んだ今秋の同県大会で優勝し、北信越大会でも1勝して8強入りした。 同校は2010年に有磯と旧氷見が再編統合して誕生。現在は富山屈指の漁師町として知られる氷見市内唯一の高校だ。野球部では地域の小学生を対象にした野球教室などを開催。地元出身の選手も多く、広く市民に愛され期待も大きい。過去には、統合前の1965年夏と93年春に甲子園出場経験があるが、勝ち星はまだない。 田中会長は「甲子園出場を目標に、冬場の練習を工夫しチーム力をアップしてほしい」と激励した。 センバツ出場校は来年1月27日の選考委員会で決定する。21世紀枠は氷見を含め9地区の候補から3校が選ばれる。氷見が21世紀枠に選出されれば富山県では初となる。【青山郁子】