体の不快な感覚や人間関係の悩み…さまざまなストレスを「マインドフルネス瞑想」で手放す
マインドフルネス瞑想は、簡単に言ってしまえば悩みごとやストレスの解消につながる瞑想法です。しかし、いまはそのような概要だけが広く伝わっていて、本当の意味や正しいとりくみ方が、あまりよく理解されていません。 【画像】死刑囚が「アイマスク」をするヤバすぎる理由 マインドフルネスとは、本来、いまこの瞬間に起こっている感覚や感情、思考に気づき、そのままに受け入れること。そのような状態になるための瞑想が、マインドフルネス瞑想です。 思考にただ気づくだけで、よい考えとも悪い考えとも判断しません。判断しないで、またいまこの瞬間に気づきを向けます。それをくり返すと、感覚や感情、思考が瞬間に変化すること、すべては一瞬に消え去ることがわかってきます。そうしてマインドフルになり、一つひとつの雑念に振り回されなくなるのです。 ここでは、『図解 マインドフルネス瞑想がよくわかる本』(有光興記監修、講談社刊)のエッセンスを、全8回にわたって紹介。マインドフルネス瞑想は、特別な場所や道具、知識を必要としないため、誰でもすぐにおこなえます。実践を重ねるうちに気持ちがすっと軽くなり、よけいな考えに振り回されなくなっていることを実感するようになるでしょう。今回は、「感じる瞑想」と「慈悲の瞑想」についてご紹介します。 『座る、立つ、歩く。マインドフルネス瞑想で、ゆっくり動いて感覚をとぎすます』より続く マインドフルネス瞑想がよくわかる 第6回
感じる瞑想は体を動かさず、感じたまま放っておく
「感じる瞑想」では体を動かさず、じっとして、ただ感覚を感じます。なにを感じてもそのまま放っておき、考えたり体を動かしたりしないようにしましょう。 呼吸のように意識を集中するポイントがないため、難しく感じる人もいます。ほかの瞑想に慣れてから実践しましょう。 感じる瞑想では、体のあらゆる感覚をただ感じとり、放置するという体験ができます。その体験を通じて、痛みや疲れといった感覚を気にしすぎて思い悩むという習慣が消えていきます。ひとつの感覚を、反応せずに放っておけるようになるのです。 まずはマットなどを敷いて寝転がり、体を動かさずに、手や足などの感覚に意識を向けてみましょう。ケガや病気で体に強い痛みがあるときは、この体勢はさけます。寝転がると眠くなってしまうという人は、座って実践するのもよいでしょう。 それでは、さっそく実践してみましょう。