引退の林幹雄・自民党元幹事長代理、県議を後継候補 衆院千葉10区
次期衆院選に立候補せず今期限りでの引退を表明した自民党の林幹雄・元幹事長代理(77)=衆院千葉10区=が、後継候補に党県連政調会長で成田市選出の小池正昭県議(58)を据えることを決め、党の地域支部長らに23日、小池氏への支援を訴えた。県連は10区の党公認候補者の公募を進めており、小池氏はその有力候補になるとみられる。 【写真】林氏の後継候補となる小池正昭・千葉県議 出席者によると、林氏はこの日、香取市内に地域支部長ら30人余りを集め、31年に及んだ衆院議員活動への支援にお礼を述べたうえで、他薦も認められている党の公募に、小池氏を推薦してくれるよう訴えた。会合後、小池氏は朝日新聞の取材に、まだ党の公募には応募していないことを明かし、「公募期間は27日までなので、熟慮する」と慎重な口ぶりに終止した。 小池氏は成田市議を経て2011年の県議選で初当選し、現在4期目。県連政調会長を務める。林氏の突然の引退表明後、朝日新聞の取材に対し、「機能強化が進む成田空港を抱える地元に、政権党の政治家が必要」として県連の公募に応じる考えをにじませていた。 千葉10区は、成田のほか銚子、旭、匝瑳、香取各市や香取郡3町からなる。成田市選出の小池氏は、同市を除く地域には足場となる組織を持たないため、林氏から大きな後ろ盾を得ることになる。 千葉10区には、立憲民主現職の谷田川元氏(61)=衆院比例南関東=、共産新顔の仲幸子氏(69)、参政新顔の椎名亮太氏(40)が立候補を予定している。(原口晋也、マハール有仁州)
朝日新聞社