香り爽やか、体ぽかぽか 八戸・長寿温泉でゆず湯
21日は一年で最も昼が短い冬至。八戸市下長3丁目の長寿温泉(山本寿子代表)では20日、一足早くゆず湯が行われ、入浴客が湯煙と共に漂う爽やかな香りを楽しみながら、ゆっくりと体を温めていた。ゆず湯の提供は21、22の2日間。 ゆず湯は江戸時代に始まり、体の邪気を払い、1年間は風邪をひかないと伝えられる。「冬至」と「湯治」、「ユズ」と「融通が利く」の語呂合わせの意味合いもあるとされる。 同温泉では、毎年恒例の風物詩となっており、高知県産のユズ約130キロを用意。山本代表は「たくさんのユズを浮かべて香りを楽しみ、家庭風呂では味わえない非日常を感じてほしい」とPRする。 同市河原木、会社員浅井壮太郎さん(41)は「ユズやヒバの香り、電気風呂の組み合わせはなかなかない」と話し、気持ち良さそうに湯に漬かっていた。
デーリー東北新聞社