【都知事選告示】鳥越俊太郎氏が第一声(全文)都民に耳を傾ける知事になる
住んでよし、働いてよし、環境によし、という東京都を実現したい
そこで私は3つの大きな枠組みで、3つの話をしたいと思います。私は、スローガンとして、住んでよし、働いてよし、環境によしというこの3つのよしという東京都を実現していきたいなと思っております。住んでよしというのは、東京都というのは大変可能性を秘めた、そしてさまざまな、いろんな方が住んでいらっしゃる。いろんな能力を持ち、そして同時にいろんな問題も抱えて、困窮の中にある方、差別の中にある方、さまざまな方がいらっしゃいます。こういう人たちにとって東京都は、実はちゃんと、行政がちゃんと手を加えていけば本当は一番、全国でも一番住みやすいまちであるという、その希望のまちである、そういうふうに思っております。 きのう、実は立候補を表明しておられました宇都宮さんと話をしました。1時間弱でしたけれども話をしました。そしてお互いに率直に心の内、胸の内を打ち明けて話をしました。で、最後に雑談の中で、宇都宮さんがチラシに使ってあるキャッチコピーというのがあるんですが、それをお互いに見てまして、宇都宮さんの側近の方が、このキャッチコピーいいでしょう、みたいな話があって、僕らもそれを見て、ああ、これいいなということで、もしそういう、そういう事態というのは宇都宮さんがもし出馬を取りやめるようなことがあったら、という前提ですけども、そういうことがあったときには、このコピーはちょっと使わせてもらっていいですかって。どういうコピーかといいますと、困ったを希望に変える東京、これはなかなかいいキャッチコピーなんですね。 困った、つまり住んでても困ったということがいっぱいある。その困ったを希望に変えていく。そういう東京でありたいという、これはなかなか僕も、あ、これは名文句である、名キャッチコピーであると思いまして、使わせてもらえれば、使わせていただいていいですか。そしたら、宇都宮さんサイドもいいですよということで、これから出てくるチラシなどにはそのキャッチコピーが出てると思います。まさにそれなんです。 住んでよしと言いましたけども、実は住んでていろんな問題を、私たち東京都民は抱えてるんですね。先ほど言いましたように、第一の問題としては格差の問題があります。ね。必ずしもみんなが豊かではない。貧困率は、一定程度東京都も貧困の中にあります。みんながお金持ちであるわけではない。ほどほどの生活をして、苦しい中で生活をやりくりしている。でも生きてる。人間ですから。やっぱり、住んでいいというほうになりたいじゃないですか。そういう住んでよしというまちに、なんとかして私はもし、都知事に選ばれることがあれば、東京に住んで良かったなというふうなまちに絶対に変えてみせます。いかがですか。はい。これが住んでよし。 それから2番目、働いてよし。これは、皆さん、東京都民の皆さんはいろんな形で働きながら、仕事をしながら生活をしてらっしゃる。しかし仕事の中で、先ほど申し上げましたように、必ずしも給与が十分ではない。最近は本当にどんどん安倍政権の下で格差が生まれてます。非正規の、非正規の仕事をしている人たちは、今、全国平均でいえば4割に上がっていますよね。東京だって変わりない。非正規の人たちがどんどん増えてる。非正規が多くなったということは、1人1人の収入がそれだけ下がっているということなんです。それを、やっぱり考えて、変えていかなきゃいけない。ね、そういうさまざまな、働いても、ちゃんと働いてよしというふうに思える東京都、そういうものをぜひ皆さんと一緒に、僕は皆さんの声を聞きながら1つ1つ。 だから皆さん全部、私がもし東京都知事になったら、黙ってないでこういう問題あるよ、これ聞いてくれっていう、そういう声を聞かせてください。私の最大の長所は、聞く耳を持っているということなんです。皆さんの声に傾ける、おそらく舛添さんは持ってなかった。猪瀬さんも持ってなかった。石原慎太郎さんはもっと持ってなかった。ここでもし私が、皆さんのご期待に添えて当選することができれば、初めて東京都民に耳を傾ける知事が出てくると思ってください。はい。 そして3番目、環境によし。環境によしというのはこれは、東京都が非常に住んで、環境にも優しい東京である。緑が多くて、できたら緑の中で非常にゆったりと暮らしていける素晴らしい環境に。それから環境にもいいとうことですから、東京都が環境を痛めつけて、環境をいろいろ、悪化させていくような状況では困る。そういうことも考えたいと思います。 いずれにしろ私は今日、第一声をここで上げたわけですから、これから2週間の選挙戦に入ります。ぜひこれからは、皆さんと共に、私は皆さんの側に立って戦います。ぜひ皆さんのご協力を必要とします。どうですか、皆さん。一緒に新しい東京をつくっていこうではありませんか。新しい東京をみんなで取り戻しましょう。 はい。皆さん、またどこかでお会いすると思いますけれども、ちょっと暑いんで、熱中症も心配されますんで、全部、体にケアをお忘れなくやってください。それでは、私の第一声はこれにて終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 (完)