なぜ「スパ24時間」のパドックに「デロリアン」!?「アーマーゲーの赤い豚」も鎮座していたレース前日の模様をお伝えします【みどり独乙通信】
パドックにはAMGの名車やデロリアンも!
歴史的な節目となったスパ24時間レースのパドックではさまざまなクルマが展示されていましたが、なぜか「デロリアン」も! 一番奥手に展示されていたにもかかわらず、そこを通るほぼ全員が足を止めてスマホで写真撮影。もちろん、私もそのひとりです! デロリアン自体はたまに見かけるのですが、これは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のレプリカ仕様になっていました。100周年ということで、過去から未来をつなぐ意味も込めているのでしょうか。100年前の第1回大会や100年後のスパ24時間レースのパドックに、このデロリアンに乗って行ってみたいですね。 また、いまや世界的トップブランドに成長したメルセデスAMGですが、元はシュツットガルト近郊の小さな町のチューニングショップが始まり。1971年のスパ24時間レースでは、惜しくもフォード「カプリRS 2600」に負けてしまいましたが、「レッドピッグ(赤い豚)」こと「300 SEL 6.3 AMG」の総合第2位入賞の報は、世界中へ一気に広まり、AMGの名とポテンシャルを実証したのです。 いまもレプリカマシンは大変な人気で、高額で取引されているそうですね。その「レッドピッグ」はメルセデスの展示ブースに鎮座していました。総合優勝ではないマシンが公式プログラムやポスターのデザインになるほどフォーカスされるのは、異例ではないでしょうか。それほどに世間へ与えた影響は大きかったのでしょう。 AMGはドイツ語で「アー・エム・ゲー」と発音し、日本法人では「エー・エム・ジー」として正式に販売されています。いまも「アー・マー・ゲー」とおっしゃるバブル世代以上の方々がいて、それを聞くと昭和から平成初期を思い出させてくれます。いつだったかタレントのRIKACOさんがご自身のYouTubeで愛車のAMGのことを「アー・マー・ゲー」とおっしゃっていた動画を視聴し、久々に聞いたそのワードに懐かしさと微笑ましさを覚えました。
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