やりやすさとやりにくさが両極端で同居するのがホームグラウンド【大島康徳の負くっか魂!!】
前向きになれた神宮球場
中日時代の本拠地・ナゴヤ球場。もちろんやりやすさもありましたが、やりにくさを感じることもまたありました
今週号も特集のテーマに合わせて、「球場」の話をしていきましょう。 まず、僕が現役時代に好きだったというか、やりやすかった球場は、神宮球場でした。あの球場は、ほんの少しなんでしょうけど、バッターボックスから外野方向を見たときに、傾斜があるんですよ。外野のほうが低くなっている。逆に外野方向からホーム方向を見ると上り坂。ゴルフで打ち下ろしのホールだと短く感じるのと同じ理屈で、バッターの感覚からすると、何か狭い感じがするんですよ。そうすると、気持ちが楽になるというか、「打てるんじゃないか」と前向きになれますよね。そういう感覚はありましたね。 わがホームグラウンドのナゴヤ球場は、やりやすさとやりにくさの両面がありました。もちろん、家から通えるし、いつもそこで練習をやっているから、クッションボールはどこに当たったらどう跳ね返ってくるかも分かるし、そういうやりやすさはありますよ。でも半面、そりゃあ打ったらヒーローだけど、打てなかったらもう贔屓(ひいき)の引き倒しでボロクソですからね。ホーム球場なのに、そういうプレッシャーがマイナスに作用することもありました。だから、やりやすさとやりにくさが両極端で同居しているのがホームグラウンドではないですかね。たぶんこれは僕だけの感覚ではないと思います。 当時のナゴヤ球場というのは・・・
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週刊ベースボール