東急バス、「渋谷駅~代官山循環」完全キャッシュレス化 実証運行で
東急バス運行の乗り合いバス「渋谷駅~代官山循環」が12月1日、完全キャッシュレスの実証運行を始める。(シブヤ経済新聞) 【写真】キャッシュレス化する乗り合いバス 国土交通省による実証運行の一環。運転者不足などを背景にバスネットワークが「危機的な状況」にある中、運転者の負担軽減などが効果的に見込まれる完全キャッシュレス化を進める。バス業界ではすで完全キャッシュレス化の環境も整いつつあるが「丁寧に進める」観点から、まずは実証運行を行うという。 今回、外国人や観光客の利用が多い観光路線や、さまざまな利用者がいる生活路線でCL決済比率が高い路線など、4つの基準で選定された18事業者29路線が実証運行を行う。 東急バスは、経営改善効果や乗務員の負担軽減を目的に参画。1998(平成10)年に開業した「渋谷駅~代官山循環」は、渋谷駅や南平台町、鉢山町交番、代官山駅入り口、猿楽町、渋谷インフォスタワーなどを循環。通勤・通学・レジャーなどの用途で利用され、近年ではキャッシュレス(現金以外)での運賃支払い率が95%(2023年度)という特性もあるという。 実証運行開始同日に運賃を改定し、現行の大人=160円(IC157円)、小児=80円(同79円)から、現金・IC共に大人=200円、小児=100円となる。決済手段は交通系ICカード、クレジットカード(非接触型)、2次元バーコードなど。 実証運行の結果は年度末に取りまとめ、完全キャッシュレスバス実現に向けさらに推進を図る。
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