とりあえず10分だけやってみる。今年こそ先延ばしグセを治す方法
程度の差こそあれ、人は誰もが先延ばしをしてしまう傾向にあります。 すべきことがあるにもかかわらず、より楽しいことを追求しようとするあまり、つい重要課題を先へと伸ばしてしまいがちだということです。 したがって、その傾向を弱める必要性にかられるわけですが、とはいえ先延ばしを完全になおすことはできません。なぜならそれは人間の本性だから。私たちは長期的な目標と相いれなくても、すぐに欲求を満たしてくれる簡単なことをしたがるのです。 そこで、こうした傾向を弱めるために必要な方法を紹介しているのが『「先延ばしグセ」が治る21の方法』(デイモン・ザハリアデス 著、弓場 隆 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。 著者は生産性向上のためのブログが世界中の注目を集めた著述家/ブロガーですが、やはり先延ばしに関する苦悩を重ねてきたようです。つまり本書は、そうした経験に根ざしたものでもあるのです。 本書の目的として、先延ばしを「課題に対して早く行動を起こすことがよりよい決定なのに、行動を起こさずにグズグズしていること」と定義しよう。 たとえば、ジムに行くべきなのに自宅でずっとドラマを見る、庭の草刈りをすべきなのに映画館に行く、テスト勉強をすべきなのに友達と外出して遊ぶ、といったことだ。 本書では、よりよい決定をくだし、それによって生産性を高め、時間をより上手に管理する方法を紹介しよう。(「はじめに」より) 退屈で難しそうに見える課題に直面したときの最大の試練は、それに取りかかるのに苦労すること。しかし、いったん取りかかってしまえば、その課題に対する不安感や嫌悪感はやわらぐものでもあります。そればかりか、それを続けることが容易になったことに気づくかもしれません。 では、そうなるためにはどうしたらいいのでしょうか? パート2「先延ばし癖を改善する21のテクニック」のなかから、2つのポイントをピックアップしてみましょう。