3兄弟育てる母のノックが「上手すぎ!」 400万再生の反響…超多忙も幸せな“野球漬け日常”
雨ニモ負ケズ。「練習はほぼ毎日。基礎練習こそ大事がモットーです」
そんな静梨果さんの毎日は、超多忙だ。 平日は朝9時から夕方4時頃まで立ち仕事をこなし、帰宅後すぐに夕食づくり。そして、6時になると子どもたちと近所の公園に自主練習へ行く。 「夕食を作ってから家を出たいんですが、待ち切れない息子たちから『早く!』とせがまれるので、調理途中で出かけることもしょっちゅうです。普段からおかずの作り置きをするなど、できるだけ練習に時間を割くよう工夫をしています」 “基礎こそ大事”というモットーの辰巳家の練習は、距離を延ばしながらのキャッチボールからスタートし、ゴロ捕球で足の運びなどをチェック。そして冒頭の動画にもある連続ノックを30分以上かけて3兄弟に行ったのち、自宅に戻って各自がティーバッティングに励むまでが、基本ルーティンだ。 「雨だって野球はやるよね?」と兄弟の誰からともなく発せられたひと言から、よほどの悪天候でなければ中止はしない。「気づけばあっという間」だそうだが、練習はほぼ毎日2時間、どっぷり野球漬けの日々を親子で心から楽しんでいる。その原動力はどこにあるのだろうか。 「子どもの成長って、あっという間。絶対に後悔したくないので、今しか関われない息子たちとの時間をできるだけ一緒に過ごしたいんです」 その思いの裏には、不慮の事故で父親を亡くした自身の経験も少なからず影響しているという。「いろんな思い出を父と残したいと思っていたら、ある日突然できなくなってしまった。息子たちとは母として今しかできないことをしっかり記憶や記録に残していきたい」と教えてくれた。 動画を見た人からの反応は上々で、野球関係者との横のつながりが広がっただけでなく、3兄弟にも変化が生まれた。客観的に自身の姿をとらえるようになり、SNSにアップされても恥ずかしくないよう、練習にもより気合が入るようになったという。 デジタルを駆使しながら、どこか昭和を感じさせる肝っ玉マインドで我が子を全力で応援する、そんな母の背中から3兄弟が学ぶものは、きっと多い。
吉田三鈴 / Misuzu Yoshida