リノベした新居に“推し棚”を作ったら、控えめに言って天国だった...! 理想の部屋づくり、40代オタクの僕の場合
今さら言うことでもないですが、僕はオタクです。しかも、推しがグッズを出そうものなら、ひょいひょい全種買い揃えてしまう、財布の紐が緩いタイプのオタクです。ただし、これまでの僕にとって、グッズとは「GET」するのが楽しいものであって、「HAVE」することに興味はなかった。だから、買ったグッズはなんなら開封しないまま段ボールの中で半永眠状態でした。 大枚をはたいておきながら、それでいいのか。その態度は、オタクたちに喜んでほしくてグッズを考えてくれた推しや運営のスタッフの皆様方に失礼ではないか。僕のオタクマナー警察が特別警戒パトロールをやりはじめた。 なによりずっとグッズを飾っていなかったのも、どこか自分の中で「オタクは秘めるもの」という認識があったからでした。オタクはダサい。自分の趣味を人に見られるのは恥ずかしい。長年にわたって植えつけられた刷り込みがいまだに僕を支配していた。 でも、もうそういうのもいいんじゃないかと。どうせこんなふうにしか生きられないんだから、人目なんて気にせず自分の趣味を存分に謳歌したらいい。その決意表明として、部屋の中にオタク棚を設け、グッズを飾ってみることにしました。 そこで購入したのが、Re:CENOのユニットシェルフです。狭い部屋なので、なるべく空間を広く見せるには背の高い家具は禁物。ただ、オープンラックなら抜け感が出るので、背丈があってもそこまで圧迫感は出ません。ここに手持ちのアクリルスタンドやらなにやらをずらっと並べてみました。 すると、なんということでしょう。控えめに言って、天国です。朝起きたら、推しのアクスタが僕を見ている。仕事で疲れたときも、ふっと顔を上げれば推しと目が合う。推しと同棲とはこのことか。しかも僕は筋金入りの複数推しなので、あっちこちに歴々の推しがいるわけです。もはやこれは同棲どころではない。大奥です。伝説の御鈴廊下は我が家でした。上様のおな~り~。 これだけオシャレな部屋に住みたいとのたまっておきながらアクスタを飾っている時点でもはやオシャレはあきらめた感がありますが、大事なのは幸福度を高めること。部屋をオシャレにするのはその手段の一つに過ぎません。推しのグッズに囲まれることによって幸福度が上がっているなら、それはそれで目的達成。理想のお部屋とはつまり僕が僕らしくいられる空間なのだと、リノベーション終盤にしてようやくわかったのでした。 構成/山崎 恵
横川 良明
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