花舞台にファン続々 県立音楽堂で金沢おどり開幕
第21回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)は20日、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで4日間の幕を開けた。今年はひがし、にし、主計町(かずえまち)の三茶屋街の芸妓(げいこ)衆が、復興の祈りを込めて舞踊絵巻を披露する。会場には紅白の提灯(ちょうちん)や芸妓のうちわが飾られ、愛好者を花舞台へいざなった。 金沢おどりは、金沢三茶屋街の芸妓衆が総出演する舞台として、地元客や邦楽ファンを魅了している。 舞台は三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「風流船揃(ふなぞろえ)」に続き、大和楽(やまとがく)でつづる舞踊絵巻「寄加能賑芸妓舞(よせつどうかのうのにぎわいはなのまい)」が繰り広げられる。お座敷太鼓、総おどり「金沢風雅」も披露される。 ホール1階には、裏千家今日庵業躰(こんにちあんぎょうてい)の奈良宗久さん社中の協力で茶席が設けられた。開演前と休憩中、若手芸妓がもてなしに加わる。 協賛の伊藤園のブースや、金沢おどりの手ぬぐいなどがそろうグッズ売り場が設けられたほか、JAグループ石川は県産米「ひゃくまん穀(ごく)」を使ったおにぎりを無料配布した。 金沢おどりは23日までの各日、午後1時と同4時に開演する。