EDIX東京が開催、ネクストGIGAや生成AI、教育DXが主要テーマ
2024年5月8日から10日にかけて、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で教育とITに関する展示会「第15回 EDIX(教育総合展)東京」が開催された。教育関係者や企業の人事研修部門などを対象に、教育関連企業など約350社によるICT関連製品やサービスの展示および各種セミナーが実施された。 会場の様子を写真で見る 会場では GIGAスクール構想で導入した1人1台端末やクラウドサービスの更新期である、いわゆる「ネクストGIGA」に向けて、WindowsパソコンやChromebookなどの端末の提案が目立った。生成AI(人工知能)を活用したサービスやソリューションも多く展示された。 日本マイクロソフトのブースでは、各パソコンメーカーが学習者向けの端末や教職員向けのWindowsパソコンを展示。「AI in Education」をテーマに、生成AIの活用に最適とするWindowsパソコンや、「Microsoft 365」やWindows 11に搭載されたAIアシスタント「Copilot」などをアピールした。ハンズオンセミナーには多くの教育関係者が参加し、Copilotを利用したテストの問題作成などを体験していた。 一方、グーグルのブースでは、Chromebookを児童・生徒向けの1人1台端末として提案するだけでなく、教育職員の校務向け端末としても提案。ネクストGIGA向けのパッケージ「第2期向けGoogle for Education GIGAスクールパッケージ」の詳細を紹介していた。ミニセミナーも開催され、Chromebookや教育機関向けサービス「Google for Education」を活用した事例などが披露された。
学習者向けの新端末が数多く登場
学習者向けの新端末も数多く展示されていた。例えばDynabookは、Chromebook「Dynabook Chromebook C70」を展示。2024年12月の発売予定で、GIGA端末として2025年度からの導入を目指す。同製品は、児童・生徒の利用シーンを研究して開発を進められたという。Windowsの端末と本体サイズはほぼ同じだが、本体は薄紫色になる予定。 レノボは、Chromebook「Duet EDU G2」を展示。10.95型ディスプレイを搭載し、本体とキーボードを着脱できる2 in 1モデルだ。またWindowsパソコン「300w Yoga Gen 4」も披露。11.6型ディスプレイを搭載し、多様な用途に活用できるとしている。 教育関連サービスの展示も盛況だった。例えばスプリックスは、公教育向けプロダクト「SPRIX CBT」や「SPRIX 情報Ⅰ対策シリーズ」、基礎学力を評価する国際検定「TOFAS」、プログラミングの能力を測定する「プロ検」などを展示。ベネッセは、個別最適な学びと協働的な学びの充実と教育効果の可視化まで可能にするオールインワンソフト「ミライシード」を展示した。シャープのブースでは、中学校・高等学校向け辞書教材サービス「Brain+」などの説明が行われていた。
文:小槌 健太郎