濃い桃色の「紅蓮」見頃 三重・松阪の朝田寺由来のハス
三重県松阪市朝田町の朝田寺(髙橋義海住職)で、同寺の名が入るハス「朝田寺紅蓮(こうれん)」が見頃を迎えている。透き通るような濃い桃色で境内を彩り、訪れる人の目を楽しませている。 朝田寺が由来とされる品種で、山門をくぐり左手にある約150平方メートルの弁天池に毎年、直径20センチほどの花が池全体にわたって咲く。開き始めの際、1枚の花弁の先端が内側に曲がっているのが特徴。水生生物に根を食べられるなどで一度絶えたが、30年ほど前に桑名市のハス研究家から譲り受け、増やしてきた。 今年は6月下旬から開花し始めた。午前8時ごろから咲き始め、同10時すぎにはしぼみ始めるため、9日は早朝から参拝者が美しい姿をカメラに収めていた。 髙橋住職(52)は「一つの花は3日ほどで咲き終わりますが、まだつぼみもたくさんあります。順々に咲いていくので今月いっぱい楽しめそう」と話している。