神戸 VARで復活した大迫弾!! 昨年王者が逆転で鹿島に快勝し、V争い残った
◇明治安田生命J1リーグ 第21節 神戸3ー1鹿島(2024年6月30日 ノエスタ) 神戸は前半8分にCKから失点。今季21試合目にして初めての前半に失点する展開となったが、慌てず攻勢に出てすぐに同点に追いついた。 18分、自陣中央からMF扇原貴宏(32)が大きく右にロングボールを蹴り込む。DFの裏に走っていたFW武藤嘉紀(31)がGKと一対一になり左足で難なく同点ゴールを決める。「チームとして狙っていた形。取られるはずのない失点であ然としてしまったが、あのゴールでチームが勢いづいた」と武藤は振り返る。 さらに38分には右CKを武藤がGKをかわしてシュートするが、相手DFに当たる。このボールをゴール前に詰めていたDFマテウス・トゥーレスが右足で強烈な勝ち越し弾をたたき込んだ。 後半18分、MF佐々木大樹(24)のパスをペナルティーエリア左で武藤が受ける。ゴール前にFW大迫勇也(34)がいるのを見てラストパス。大迫のシュートはGKに当たるが、拾い直してゴールに沈めた。武藤のポジションについて線審の旗が上がり、歓喜は一気に冷めてしまったがVARで確認してゴールが認められた。大迫を中心に時間差で歓喜の輪ができた。 大迫は22日のG大阪戦で完璧なゴールを決めたものの、味方選手のファウルがあったとしてVARで取り消されている。8試合ぶりのゴールはひと味違う喜びだった。大迫自身はコメントしなかったが、引き揚げる際は笑顔満面。吉田監督も「サコは今まで不運だった。やるべきことはやっていたから、ここでゴールが奪えたことでチーム全体がいい流れになる」と讃えた。 吉田監督は試合を総括して「(得点が)入るときは入ると思っていた。きょうはそういう日。これをスタンダードにしていきたい」と2位・鹿島からの勝ち点3に満足気。武藤も「準備が完璧で体現できたベストゲームだったと思う。町田が落ちてくるまで勝ち続けることが大事。最後に上にいければ」と優勝争いに踏みとどまったことを強調していた。