「うんざりする!」“美容診断”でのマウンティングに疲弊する女性が続出…総額1350万超の整形アイドルが勧めるマインド「『好き』っていう感情に従って」
「区分けするのは選択肢を増やすこと」
「私のYouTubeでも、最近はイエベ・ブルベに関する質問はすごく多いですね。多くの人は自分に似合うものを知りたいという目的で聞いてくださっていますが、一方で、イエベだからダメ、骨格ストレートだから悪いとか、診断を批判の道具に使う人もいます。結果、『私の属性は批判されるべき対象なんだ』『自分はこの色を身に着けてはいけないんだ』という誤解が広まっているのが、本当に悲しい話だなと思っています」(整形アイドル轟ちゃん、以下同) 区分けするのは選択肢を増やすためで、自分に似合う色や服を見つけて“明るい感情”になるためであるはず。轟ちゃんは自身がパーソナルカラー診断を受けた際も、世間の格付けやマウンティングがいかに誤っているかを感じたという。 「私が診断に行ったとき、こういう色をメイクに使いたいという悩みに親身にアドバイスしていただいたんですよ。プロの方は『これは似合わないからダメ』という見方をしていないのに、世間の大多数が“苦手な傾向を知り、排除する対象を増やす”と真逆に誤解してしまっています。診断結果を批判に使う人のせいで、女性たちは自分のことをさらに追い詰めてしまっていると思います」 轟ちゃんが批判的な意見を敏感に感じ取るのは、美容・ファッションの発信をする立場もさることながら、自身の過去も影響している。中学生の頃に目が理由でいじめられた彼女は、容姿をコンプレックスに感じ、現在までに1350万円超もの整形を重ねているのだ。 「もともと一重まぶたで、中学のときに『にらむなよ』とか、すごく顔を揶揄されて……。二重ならもっとみんなの中に入れるのか、私は顔で非難されるべき対象なんだと自尊心が削られていき、ネットで調べていくうちに願望が高まって、大学1年の夏休みに二重整形をしました」
整形を通して感じた「好きという感情」に従う大切さ
その後も整形を繰り返してきた轟ちゃんだが、手術の際は、周囲ではなく自身の感性に従ってきたという。こうした経験を通じて学んだのは“自分らしさ”の大切さで、美容の風潮に悩まされる女性にもこのマインドを勧める。 「自分の『好き』という感情に嘘をついてまで、世間の風潮に合わせる必要はありません。これは実際に体験したことなんですけど、整形動画を上げる中で、目の糸を取って幅の広い二重を狭く戻した時期があったんですね。 すると当時は“幅広二重=正義”の時代だったので、『なんで戻しちゃったの?』って意見がすごく多かったんです。でもその後、令和に入って幅の狭いナチュラルな二重が流行ったら、みんな『今のほうがいいよね』って手のひらを返しました(笑)。 結局、風潮なんて“今この瞬間”だけで、将来どうなっているかわかりません。自分あっての美容、自分のテンションが上がってこそのファッションだから、『好き』っていう感情に従って、自分が楽しいと思えるような美容とか生活をするのが一番だと思います。 ネット社会で『気にしない』ようにするってすごく難しいと思いますが、気にしすぎないようにするっていうのが一番言いたいことです。自分を信じて好きなものを選び取ってほしいですね」 世界中で“多様性”が叫ばれる中、診断によって自身をカテゴライズするのは、時代に逆行する奇妙な現象にも見えるだろう。世間の風潮や他人の批判に流されず、人それぞれが自分らしさを持ててこそ、真に多様な時代といえるのかもしれない。 取材・文/久保慎
久保慎
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