水槽眺めてウイスキー楽しめるフェス開催 11月4日、魚津水族館で
国内外の多彩なウイスキーが楽しめる祭典「TOYAMAウイスキーフェス」が11月4日、魚津市三ケの魚津水族館を貸し切って開かれる。同市駅前新町のバー「BAR Power GRAN」のオーナー、佐々木麗(うらら)さん(38)が企画。同館や魚津の活性化にもつなげたい考えで「普段水族館に足を運ばない人にも来てもらい、非日常の中でウイスキーを楽しんでほしい」と話す。 佐々木さんは11年前に埼玉県秩父市で毎年開かれている「秩父ウイスキー祭」に参加した際、イベントを通して街全体が盛り上がる様子に感銘を受けた。「魚津でもやりたい」。昨年、実行委員会を立ち上げ、ミラージュランド(魚津市三ケ)で念願の初開催にこぎつけた。千枚の入場券は完売し、イベント当日は大勢の人でにぎわった。 継続開催を決めた今年は魚津水族館の富山湾大水槽前をメイン会場に選んだ。海の生物を観賞しながらウイスキーを楽しんでもらうとともに、国内最古の水族館である同館の魅力を知ってほしいとの思いを込めた。また、魚津駅前周辺の飲食店の開店時間を早め、午後3時のフェス終了後も市内に滞在してもらうことで街のにぎわい創出を狙う。 出店者は昨年から倍増し、全国から蒸留所やメーカーなど20社が集結する。100種類以上の試飲を楽しむことができ、国内外の希少価値の高いものも並ぶ。飲食のキッチンカーが集まる「バッカス・マルシェ」も同館周辺で同時開催される。佐々木さんは「普段体験できない時間を提供し、また水族館や魚津に来たいと思ってもらえるイベントにしたい」と意気込む。 開催時間は午前11時~午後3時。魚津駅からシャトルバスも用意する。入場券(前売りのみ)は4500円で、能作テイスティンググラス付きは1万2800円。問い合わせはBAR Power GRAN、電話070(8401)6011。北日本新聞社後援。