玉井詩織、悪女役に「心苦しかった」 “振り切りモード”になった監督からの「悪い女を楽しんで」
TBSドラマ『あのクズ』第7話 ほこ美と撫の関係が「大きく変わる回」
ももいろクローバーZのメンバーで俳優の玉井詩織が、自身が出演中のTBS系ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(火曜午後10時)について、自身の役柄や19日放送の第7話の見どころについて語った。 【写真】「めちゃくちゃカッコ良いです」 プロも絶賛した主演・奈緒のボクシングシーン 本作は、結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公・佐藤ほこ美(奈緒)が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(Kis-My-Ft2/玉森裕太)に出会い、プロボクサーを目指していくガチンコボクシングラブコメディー。まじめで真っ直ぐな性格のほこ美・29歳は、結婚目前で彼氏に逃げられ破局。さらに彼氏が浮気していたことも発覚。そんな中、優しくて人懐っこい海里に出会ったことをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためにボクシングの世界へ一歩踏み出す。 玉井が演じるのは、ほこ美と同じ「かわさき市役所」で働く同期で友人の新田撫。上司のエリート公務員・大葉奏斗(小関裕太)に思いを寄せているが、大葉はほこ美に片思いしている。ドラマ初期ではほこ美の良き友人だったが、第4話から本性をあらわに。ほこ美に対する嫉妬や憎しみを見せるようになり、ほこ美と海里の関係を大葉に大げさに伝えるなど、引っ掻き回すようになる。 玉井は自身が演じる撫について、「撫は恋愛や仕事もいい意味でも悪い意味でもちゃっかりしているタイプ。ほこ美とは職場の同期なだけでなく、プライベートでもさまざまな話をする仲です。きっと撫はいろいろなことに努力してきたけれど、その頑張りを認めてもらえなかったり、報われなかったことで、少しひねくれてしまっている」と性格を分析。「ほこ美に対して思うところがあるみたいで……。そういった撫のひねくれている部分といいますか、ほこ美に対する態度がエスカレートしてしまうところは、『どうしてそういう行動をとってしまうのだろう』と理解が難しい部分でもありました」と明かした。 「ですが、考え方を変えて、『うらやましい』などから生まれる嫉妬心が変な方向に歪んでしまうことって、男女問わず日常生活であるなと。そこは私自身もそうですし、さまざまな作品を見て、『こういう人いるよね』とヒントを得ながら、撫というキャラクターを作っています」と語った。また「キャラクターを作るにあたっては、監督や、さらには奈緒ちゃんも『撫は結構難しいキャラクターだと思う』と一緒に考えてくださって」と明かし、「みんなで話す時間を作ってもらえたことで、私が作ったものが弱いなと気づかされましたし、伝わりづらいかもしれないと学ぶことができました」と振り返った。 撫は第4話のラストで、「ほこ美が幸せになるのは許せないんだよね」と本心をさらけ出している。この場面について玉井は、「生きていてそういった言葉を言うことってなかなかないじゃないですか。撫はこのドラマでは“悪役パート”を引き受けていると思うんです」と語り、「ひどい言葉や行動をするシーンは心苦しかったのですが、監督から『悪い女を楽しんで。あなたがやるからそこに面白さが生まれるんだよ。意外性も生まれるし』と言われて、 思いっきり振り切ってできているのかなと思います」と役への思いを語った。 第7話の見どころについて、「撫とほこ美の関係が大きく変わってしまう回だと思います」と説明。「ほこ美は撫との出来事がありますし、市役所や海里との間でもさまざまな問題が起こってちょっとボロボロになってしまう。そんななかでより一層ボクシングに向き合う姿にほこ美の強さが垣間見えると思うので、いろいろな角度でご覧いただきたいです」と語り、「ほこ美の諦めない心に胸を打たれるところもたくさんあると思うので、 ぜひ見守ってもらえたらうれしいです」と呼びかけた。
ENCOUNT編集部