小中学生27人、富山県政に提言 知事と交流会、不登校へ学習支援を
子どもの意見を富山県政に反映させるため、県は19日、県庁で小中学生と新田八朗知事との交流会を初めて開いた。県内の小中学生27人が参加し、不登校児童生徒への細やかな対応やバリアフリー推進、観光PRの活性化など、幅広い視点で知事に提言した。 「こどもまんなか社会の実現」「ウェルビーイングの向上」「ふるさと富山の未来」の3テーマで意見を発表した。小学生からは「不登校の子どももタブレット端末を使ってどこでも学習できるようにしてほしい」、中学生からは「生徒の意見を聞かずに部活動の時間が大幅に短縮され、悲しい思いをした」などの意見が出た。 知事は一人一人に感想や課題への対応を述べた上で「大人はつい『できない理由』を考えがちだが、できるようやり方を考えていきたい」と話した。 交流会は、2023年4月にこども基本法が施行され、政策決定過程で子どもの声を聞くことが自治体に求められるようになったことを受け県が企画。今回の意見は、県政への反映状況を県ホームページ上で年度内に公表する。