<福島第一原発>デブリ取出し「釣り竿ロボ」が福島県に到着 第一原発には10日に運び込む予定
福島第一原子力発電所2号機で準備が進められている燃料デブリの試験的取り出しをめぐり、7月5日、取り出しに使われる「釣り竿型のロボット」が福島県楢葉町の研究施設に到着した。 これまでロボットが置かれていた兵庫県神戸市の工場から運ばれてきたもので、7月10日には第一原発構内に搬入される計画。 デブリの試験的取り出しをめぐっては、ロボットを通す配管に溶けたケーブルが詰まっていることが発覚したことから、当初の大型ロボットよりも狭い範囲を通過できるこの「釣り竿型のロボット」が新たに作られた。 設置が完了してから、原子力規制委員会が「ロボットが安全に使用できるか」などを確認する「使用前検査」を実施し、この合格をもってロボットが使用可能となる見通し。 一方で、78億円をかけて製作した元の大型ロボットも今後の取り出しに使用するとしていて、7月4日には原子力規制委員会の山中委員長が大型ロボットの試験を視察している。 第一原発の1号機から3号機までには約880トンの燃料デブリがあると推定されていて、試験的取り出しは早ければ8月にも着手、数グラムのデブリを取り出す計画となっている。
福島テレビ