地震で被害 和倉温泉の老舗旅館で自費解体はじまる 石川・七尾市
能登半島地震で被害を受けた石川県七尾市の和倉温泉では、旅館の再建に向けて「自費解体」を選択する動きが出ています。 【写真を見る】地震で被害 和倉温泉の老舗旅館で自費解体はじまる 石川・七尾市 和倉温泉で最も長い創業220年の歴史を持つ老舗旅館・美湾荘。 元日の地震で建物を支える杭が破損し、建物が傾くなど施設の維持が難しい状態となっていて、一般客を受け入れられない状況が続いてきました。 こうした中、旅館再建のために決断したのは一旦費用を立て替えて後で自治体から払い戻しを受ける「自費解体」。 ■旅館の社長「何よりもスピード。一刻も早く立ち上がっていかなくてはならない」 被害が大きかった28の部屋が入る海側の高層の建物で、およそ4億円の費用をかけて、18日から解体工事が始まりました。 美湾荘 多田直未社長 「何よりもスピード。大きな鉄筋コンクリートだから事前調査、煩雑な手続き、費用がかかる。自費で進めていかないと、一刻も早く立ち上がっていかなくてはいけない。」 美湾荘では、2025年12月末までに全ての解体作業を終え、再建を目指します。
北陸放送