億万長者ランキングを2000年と比較…トップ20の顔ぶれは大きく変化、所有資産は大幅増(海外)
世界で最も裕福な人々のランキングは、2000年以降順位が入れ替わり、富も急増している。 【全画像をみる】億万長者ランキングを2000年と比較…トップ20の顔ぶれは大きく変化、所有資産は大幅増 ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、ラリー・エリソン、スティーブ・バルマーは、今も昔もトップ20に入っている。 イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグは、25年ほど前にはトップ20に入っていなかった。 今地球上で最も裕福な人々を四半世紀前と比べてみると、財産がいかに増え、顔ぶれもいかに変わっているかが分かり、興味深い。 ビル・ゲイツ(Bill Gates)は2000年、フォーブス(Forbes)の世界長者番付でトップだった。それがウェイバックマシン(Wayback Machine)を使ってアクセス可能な、最も古いランキングだ。マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者であるゲイツの純資産は、当時の600億ドル(約9兆3000万円、1ドル=155円換算)から12月24日の終値で1050億ドル(約16兆2750億円)に増えているが、リアルタイムのランキングでは15位だった。 今も昔もトップ20に入っているのは、オラクル(Oracle)の共同創業者のラリー・エリソン(Larry Ellison)、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)、ウォルマート(Walmart)の後継者であるロブ・ウォルトン(Rob Walton)、デル(Dell)の創業者でCEOのマイケル・デル(Michael Dell)、マイクロソフトの元CEOであるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)、LVMHの創業者でCEOのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)だ。 2000年以降、トップ20の座を維持するには、劇的に富を増やす必要が出てきている。例えば、エリソンの純資産は4倍以上、470億ドル(約7兆2850億円)から2170億ドル(約33兆6350億円)になっている。 バフェットの富は5倍以上、約260億ドル(約4兆300億円)から1430億ドル(約22兆1650億円)に増えているが、2006年以降は自身のバークシャー株の半分以上を、慈善事業に寄付している。 ウォルトンとデルの財産は約200億ドル(約3兆1000億円)から1000億ドル(約15兆5000億円)へと5倍以上、大きく増えている。 バルマーとアルノーはさらに大きな利益を上げ、純資産は約160億ドル(約2兆4800億円)と130億ドル(約2兆150億円)からそれぞれ、1280億ドル(約19兆2000億円)と1680億ドル(約26兆400億円)に増えている。 一方、ソフトバンク(SoftBank)の創業者でCEOの孫正義の資産の増加は、約190億ドル(約2兆9450億円)から300億ドル(約4兆6500億円)とわずかで、8位から59位へと転落した。 他に数人が、トップ10から脱落している。マイクロソフト共同創業者の故ポール・アレン(Paul Allen)、スーパーマーケット大手、アルディ(Aldi)の共同創業者、テオ・アルブレヒトとカール・アルブレヒト(Theo and Karl Albrecht)兄弟、サウジアラビアのアル-ワリード・ビン・タラール・アール・サウード王子(Prince Alwaleed Bin Talal Al Saud)、そして新聞界の大物、ケネス・トンプソン(Kenneth Thompson)などだ。 一方、テスラ(Tesla)とスペースX(SpaceX)のCEOであるイーロン・マスク(Elon Musk)、アマゾン(Amazon)創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)、メタ(Meta)共同創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)、アルファベット(Alphabet)共同創業者のラリー・ペイジ(Larry Page)とセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)、そしてエヌビディア(Nvidia)の創業者でCEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)が、現在トップ10入りしている。 2000年なら、財産が200億ドルあればトップ10入りは確実だったが、現在では、かろうじてトップ100に入る程度だ。 最も裕福な個人トップ10の財産は、2000年には総額2750億ドル(約42兆6250億円)だったが、これは12月24日時点での2兆ドル(約310兆円)のおよそ7分の1だ。トップ20で見ると、2000年の総額4060億ドル(約62兆9300億円)は、現在の3兆ドル(約465兆円)からすると微々たるものだ。 現在はマスク1人の財産だけでも4540億ドル(約70兆3700億円)で、2000年のトップ20の総額を上回っている。 2つのランキングで一貫しているのは、マイクロソフト、オラクル、バークシャー・ハサウェイ、デル、そしてウォルマートといった企業が、何十年かけていかに価値を高めてきたかだ。それが四半世紀の時を経てもなお、各社最大の株主たちがトップ10入りし続けることを可能にしている。 だが同時に、アマゾン、アルファベット、テスラ、メタ、そしてエヌビディアの価値が急増したことで、各社最大の支援者をトップ10に押し上げたことを強調している。
Theron Mohamed