壊れたバイクの電子パーツとエアコン…複雑な機能や無理な小型化で耐久性に悪影響、本末転倒な〝進化〟2つの支払いに共通した「闇」
「加湿、セルフクリーン機能、薄型スリムタイプなどは避けたほうがいいです」とアドバイスがあった。
しかし、カタログで派手に前面に推しているのは、その手のいろいろな機能の付いているタイプであった。
一方、彼が勧めるのはカタログの後ろのほうにある、何も余計な機能の付いていない、スリムでもない武骨なスタンダードタイプ。
彼いわく、商売にはならないが、その手のタイプのほうが明らかに長持ちするという。
確かに、複雑な機能や無理な小型化は、当然耐久性に悪影響がないわけがない。
その話を、軍事オタクのバイク友人にすると、軍事のハイテクシステムはトラブルイコール「死」なので、バグが出尽くしたような、あえて最新ではないシステムを使う、と。
なるほど、バイクもエアコンも命がけではないということか。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。NHK・Eテレ「ワルイコあつまれ」セミレギュラー。現在公開中の映画「ファストブレイク」に出演。2025年1月22~26日には、東京・池袋「シアターグリーン BIG TREE THEATER」で上演の劇団アルファーvol.46「爺さんの空」に出演。