「腹をくくっていった」楽天の切り込み隊長が逆転サヨナラ二塁打で交流戦初Vへ前進
◆日本生命セ・パ交流戦 楽天7×―6巨人(11日・楽天モバイル) 楽天の交流戦初Vの夢を乗せた打球が、右中間を破った。2点を追う9回、押し出し四球で1点差としてなおも2死満塁。快進撃の主役を張る1番・小郷が、巨人の守護神バルドナードから逆転サヨナラ二塁打だ。歓喜のウォーターシャワーを浴び「腹をくくっていった。サヨナラヒットは初めてなので最高」と笑顔をはじけさせた。 最大4点差から、8、9回で5点を奪い、交流戦単独首位を守った。「この交流戦で彼(小郷)は、一皮も二皮もむけたような勝負強さを持っている」と今江監督は絶賛。交流戦10勝中6勝が逆転勝利と、粘りは驚異的だ。5日の阪神戦(甲子園)でも9回2死から逆転2ランを放つなど、交流戦最多の13打点を挙げる小郷は「活躍して名前を知ってほしい思いでプレーしている」。ハングリーさでチームを活性化させている。 今江監督は幼少期、「週刊少年ジャンプ」よりも「月刊ジャイアンツ」を買ってほしいと母親に頼み込むほどの巨人ファン。憧れのチームを相手に堂々の戦いを披露した。「目の前の試合を一個ずつやっていきたい」と浮かれることなく、次の試合に目を向けた。(太田 和樹)
報知新聞社