【中日2軍】サイクル安打・上林誠知「継続します」井上2軍監督「いいアピールだった」再昇格へ評価
◇26日 ウエスタン・リーグ 中日8―5阪神(ナゴヤ) 中日・上林誠知外野手(28)が「3番・中堅」でフル出場し、中日の選手では同リーグ初のサイクル安打を達成。4安打3打点の活躍で1軍再昇格をアピールした。 二塁打を打てば…。サイクル安打達成にリーチをかけていた上林が果敢な走塁で快挙を成し遂げた。8回無死。先頭で追い込まれながらも、湯浅の低めのフォークに食らい付いた打球は一、二塁間を破った。阪神の右翼手・井坪の打球処理の動きを見逃さず、一塁ベース手前から加速。一気に二塁を陥れた。 「最初は行く気はなかったけど、(右翼の)守備位置が後ろだったので行っちゃおうと思って。うれしかったです」 ウエスタン・リーグでは、2020年8月9日の阪神戦(由宇)で広島・宇草が記録して以来4年ぶり15人目。中日の選手では初めての快挙となった。1回無死一、二塁では青柳から右前へ同点適時打。3回2死では青柳から右中間へ本塁打をたたき込んだ。5回2死一塁からは左腕・鈴木から左中間へ適時三塁打を放って、最後に決めた。 井上2軍監督は「1軍は得点力不足とか打者が頑張らなければ…というような苦しい試合展開をしているところで、この上林のサイクル安打が刺激の一部分になる。いいアピールだったと思う」と評価した。 10日に出場選手登録を抹消されてから4試合目の出場で猛アピールに成功した上林は「状態を上げるとか、いいときにはキープするというのをやるしかないので、継続します」。1軍再昇格へ向けて、気を引き締めた。
中日スポーツ