富山県立山町の八郎坂登山道が地震や大雨で崩壊 24年度は通行止め
能登半島地震や今夏の大雨の影響で、富山県立山町の八郎坂登山道が崩壊し、通行できない状態であることが24日、分かった。県と町は利用者の安全を確保できないと判断し、2024年度は通行止めにすることを決めた。復旧時期は未定。 八郎坂登山道は県管理の称名滝の飛龍橋付近から弘法付近までの約2キロで、標高差は約500メートル。称名滝を間近で見ることができ、海抜ゼロメートルから雄山山頂まで1日で走破するレース「立山登山マラニック」のコースになるなど、登山愛好者に長年親しまれている。 町によると、小規模な補修などは町が委託を受けて実施している。町が6月に現地を確認した際、地震の影響とみられる被害で例年より荒れており、通行再開に向けて補修工事を計画した。だが、同月から7月にかけて大雨が相次ぎ、登山道の崩壊が進んだという。 登山愛好者らから町への問い合わせも多く、県と協議した結果、24年度の通行再開を断念した。町は「安全に通行できる状態でなく、やむなく判断した」と説明する。今後、県が復旧計画などを検討するという。
立山登山マラニックは今年は8月24日に行われる予定で、実行委員会は迂回(うかい)ルートなどを検討している。