【特集】約50人に1人が死産する現状「どうして私たちの子が…」ママの孤立に寄り添い、お空の我が子と“共に生きる”ために作った“天使の想い箱”制作の背景「一人じゃないよと伝えたい」
“天使の想い箱”をお迎えした家族は、他にもいます。 (“天使の想い箱”を迎えたママ) 「『今日も、みんなのこと見守っていてね』って言いながら、いつも触ります。朝起きたらみんな来て、夜も寝るときに『おやすみ』と言うのが日課になっている。おうちがあるから、そこに向かうみたいな。おうちの中に、おうちがある形です」
学校から帰ってきたお兄ちゃんも、真っ先に“おうち”の前へ。 (“天使の想い箱”を迎えたママ) 「上の子が今まで一人っ子で生きてきたけど、自分の妹という感覚があるみたいで、旅行に行ったらお土産を買ってきたりとか。“一人っ子だけど、お兄ちゃん”というふうになったんだなと」
大切なのは『紛れもないママだった』と認めること…未だ悲しみから抜け出せない中でも、“天使の想い箱”制作者が伝えたい想いとは―
この日、梓さんが訪れたのは、流産・死産を経験したママたちが集まる施設です。 (『ポコズママの会 関西』大竹麻美さん) 「数日であれ数か月であれ、私たちは紛れもないママでした。一緒に、愛する子どもへの想い・失った悲しみを語りましょう」
当事者が集まり、普段は話すことができない、お空の我が子の話を分かち合います。 (梓さん) 「“次”と言っても、命の代わりなんかないし…次とかって…」
(大竹さん) 「小さな命を亡くされたお母さま方は、まず『お母さんだよね』ということを認めてほしいと思っています。子どもの命を亡くしたということと、“子どもが大きくなっての未来を想像している部分”も失った、2つの大きな喪失感がありますので、まずは『お母さんだよね』ということを認めてあげる」
大切なのは、周りが『お母さん』であることを認めること。そうして初めて、お空の我が子と繋がっていると感じられます。 “天使の想い箱”は、お母さんが自分なりの子育てができる、そんな空間です。
(梓さん) 「今も正直、深い悲しみの中から抜け出せずにいるんですけど、『似たような経験をした人はたくさんいらっしゃるし、一人じゃないよ』ということを、伝えたいなと思っています」 (「かんさい情報ネットten.」2024年3月20日放送)
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