ホスピタルライブ3000回 松尾さん、思い出の野辺地で熱唱
全国を旅するシンガーソングライター松尾貴臣さん=千葉市在住=が6日、野辺地町の介護老人保健施設のへじで公演を行った。病院などで歌う「ホスピタルライブ」3千回目の記念公演。マイクの前に立った松尾さんは感謝を口にし、「これからも歌い続けたい」と活動に意欲を見せた。 「歌う坂本龍馬プロジェクト」として、病院や高齢者施設などを巡る活動は2007年に始まった。10年7月7日に訪れた老健のへじは、青森県内で初めて歌った場所。全国47都道府県歌唱を達成した思い出の地でもあり、14年をかけてたどりついた3千回の節目を飾る場所に選んだ。 和服姿の松尾さんは「喜びの歌」「へんぺいそく」「絆」などオリジナルソングを含め計7曲を熱唱。力強さと優しさあふれる歌声に、通所者ら約60人が集まったエントランスホールは手拍子が沸き上がるなど盛り上がった。 約1時間の公演を終えた松尾さんは取材に「達成感を覚えた」にっこり。野辺地で歌うのは19年以来といい、「新型コロナウイルスのため、ずっと東北地方を訪れることがほぼできなかった。ここに帰って来られてうれしい」と語った。
デーリー東北新聞社