津田健次郎が「夜能」で恋慕執心描く「道成寺」朗読、宝生和英は宝生家に伝わる特殊演出で
宝生能楽堂45周年記念公演「夜能~語り部たちの夜~『道成寺』」が6月23日に東京・宝生能楽堂で開催される。 津田健次郎は2022年に「夜能」で“小狐丸”の誕生譚「小鍛冶」を読んだ 「夜能」は、朗読と能を合わせて楽しめる公演シリーズ。今回は宝生能楽堂45周年記念公演として、能の大曲「道成寺」が披露される。紀州道成寺の鐘再興の日、女人禁制の触れがあったものの、1人の白拍子が供養の場に入る。女は乱拍子という特殊な舞を舞ったあと、僧たちが眠っている隙に鐘に対する執心を見せ、鐘を落として姿を消した。僧たちが鐘に向かって祈ると、引き上げられた鐘の下から蛇体となった女が現れて……。 恋慕執心を描いた本作の朗読パートでは、長田育恵が脚本を書き下ろし、津田健次郎が語りを担当。津田の朗読中には雅楽に加え、豪絃と呼ばれる貴重な楽器が演奏される。 能パートでは「夜能」シリーズの企画者である宝生流第二十代宗家の宝生和英がシテを勤め、「道成寺」を上演。「道成寺」でシテを勤めるのは10回目となる和英は、今回、宝生家に伝わる特殊演出を披露する予定だ。チケットの一般販売は4月13日10:00にスタート。 ■ 宝生能楽堂45周年記念公演「夜能~語り部たちの夜~『道成寺』」 2024年6月23日(日) 東京都 宝生能楽堂 □ スタッフ 朗読「道成寺」 脚本:長田育恵 □ 出演 朗読「道成寺」 朗読:津田健次郎 雅楽:三浦元則 / 音無史哉 / 纐纈拓也 豪絃:木場大輔 能「道成寺」 シテ:宝生和英