【中山大障害】昨年2着馬が2年ぶり王座奪還「最高です」五十嵐騎手雄たけび
◆第147回中山大障害・JG1(12月21日、中山競馬場・障害芝4100メートル、良) 【データで見る】ニシノデイジーの血統、戦績 第147回中山大障害・JG1(中山)は、4番人気のニシノデイジー(五十嵐)が2年ぶりに制覇した。 昨年2着の雪辱を果たした。ニシノデイジーは2年前の大障害以来の勝利で、これが2つめのJG1タイトル。王座に返り咲かせた五十嵐は検量室に引き揚げ、「最高です!」と雄たけびを上げ、喜びを爆発させた。 さらに進化していた。折り合い面に課題を抱えるが、道中は先行争いを繰り広げる人気馬を目標に4番手を追走。鞍上は「2走前から折り合いがつくようになって『終わっちゃったのかな』と思ったけど、いい結果が出ましたね。馬が成長しています」とレベルアップした走りに目を細めた。 向こう正面から抜群の手応えでポジションを上げ、最終障害の手前で先頭を奪取。そのままグングン後続を突き放し、終わってみれば5馬身差の圧勝劇だった。五十嵐は「最後は脚が上がっていたけど、踏ん張ってくれました。デイジーが一番頑張りましたね」と相棒をねぎらった。 9歳になる25年へ向け、高木調教師は「引退も含めてオーナーと相談する」。現時点での現役続行は未定だが、復活したジャンプ王からまだまだ目が離せない。(角田 晨) ◆ニシノデイジー 父ハービンジャー、母ニシノヒナギク(父アグネスタキオン)。美浦・高木登厩舎所属の牡8歳。北海道浦河町・谷川牧場の生産。通算32戦6勝(うち障害12戦3勝)。総獲得賞金は3億3942万8000円(うち障害2億1493万3000円)。重賞4勝目。主な勝ち鞍は、22年中山大障害・JG1、18年札幌2歳S・G3、東京スポーツ杯2歳S・G3。馬主は西山茂行氏。
報知新聞社