新井貴浩監督

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　広島５―１ヤクルト（２６日・マツダスタジアム） 　広島は、投打がかみ合って連勝で貯金を今季最多タイ８に戻した。初回先頭から３番・上本の先制打まで３連打と犠飛で２点を奪い、４回は坂倉が５月１８日の本拠・巨人戦以来、８０打席ぶりの４号ソロ。５回は再び上本の適時二塁打などで２点を追加し、最下位・ヤクルトを圧倒。先発・九里は、打線の援護に７回１失点（自責０）の好投で応え、４勝目。今季は開幕戦の黒星から４連敗したが、その後は４連勝で自身の“借金”を完済。チームは今季最多タイの貯金８とし、２位に今月１５日以来の最大３・５ゲーム差に広げた。 　新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。 　―試合を振り返って 　「いいものを見せてくれましたね。まずは（坂倉の）ＨＲ。あの高めの球をポール際を切れずにＨＲに出来るというのは、間違いなく状態が上がって来ている。守備（バント好処理で併殺打）の方でも積極的に、いい守備だったと思います」 　―不振を抜けだそうと試行錯誤している 　「彼も初めてじゃないですか？　これだけバッティングの方で苦労しているというのは。でも、必ずこの先のことを考えたら、いい経験になっている思う。彼がもう一つ上のレベルの選手になるためには、こういう試練というのは絶対必要。こっちは、もちろん目の前の試合を全力で戦うけど、先のことも見ている。後半戦、彼の力というのは必ず必要だと思っている。そういう目で見ています」 　―上位打線がつながって効果的に得点を奪った 　「アキ（初回、５回に起点を作った秋山）も、よく出てくれましたし、（上本）崇司がね。本当に今日は崇司さんでした」 　―末包選手が故障離脱した中で上位打線が機能した 　「その通りだと思います。やぱり崇司が（左太もも裏痛から）帰ってきてくれた。崇司の存在というのは、すごく大きいですね。全部できるので。チャンスメークも、つなげることもできるし、勝負強い」 　―“崇司さん”は守備でも好プレーがあった 　「彼は外野でも内野でも、本当に守備もさることながら、バッティングでも勝負強いです。本当にチームに欠かせない頼りになる選手ですね。本当に今日は崇司さんだったと思います」 　―好投の九里投手について 　「登板間隔（中１２日）が空いたので、立ち上がりを見ると、体が重そうだと思ったんですけど、その後はさすがですね。粘り強く投げて、今日もいいピッチングだったと思います」 　―６連戦を２連勝でスタートした 　「昨日といい今日といい、いい試合ができているので、また明日、頑張りたいと思います」