県立高入試採点ミス 教職員処分報告せず 茨城県教委、21年度1141人
2020、21年春の茨城県立高入試で発生した採点ミス問題を巡り、県教育委員会が21年度に処分した学校現場の教職員1141人の人数を文部科学省に報告していなかったことが5日までに、分かった。県教委は「人数が膨大で別表で管理していたため、集計漏れがあった」として、文科省に修正報告する。 報告対象だった教職員1141人の処分内容は減給187人、戒告9人、訓告945人。 県教委によると、7月に文科省からの指摘で集計漏れが発覚した。報告資料の作成などは高校教育課の担当者6人で行い、その後、当時の同課長が内容を確認していた。21年度の処分人数はこれまで68人と報告しており、採点ミス関連の処分は報告していなかった。 文科省は毎年度、都道府県と政令市の教委を対象に教職員の懲戒処分などの状況をホームページなどで公表している。 採点ミスは78校で計988件発生し、県教委は21年5月、県教委職員を含む1155人の処分を公表していた。
茨城新聞社