居酒屋のカレー弁当 1キロの重さにもなる伝統野菜「ていざなす」で店をもり立てたい
長野県天龍村の居酒屋「しんや」が今月から、村の特産で信州の伝統野菜に認定されている「ていざなす」を使ったカレー弁当の販売を始めた。村の食材を発信しながら、新型コロナ禍以降、客足が遠く店をもり立てようと開発した。 こちらがおおきな「ていざなす」
店主の金田久美子さん(50)が、村商工会などを通じて料理研究家とともに考案。ルーはみじん切りにしたタマネギ、ニンニク、ショウガなどを熱して加え、風味を出した。村産のていざなす、パプリカ、ブナシメジを焼いて上にのせ、野菜の甘みとスパイシーなルーがマッチする仕上がりだ。野菜のロスを減らすために形がふぞろいなものを仕入れているという。
村には遅くまで営業する飲食店が少なく、金田さんは「お酒を飲める場所をつくりたい」と2018年に店を開いた。「おなかがいっぱいになるようにご飯は多め。居酒屋のカレーというのが面白いのでは」と話している。
弁当は税込み648円。ていざなすが取れる11月末ごろまで、村内の満島屋で月―土曜に、なんぐうマート(阿南町)で火、木、土曜に1日各5食を販売する。