【マイルCS】カギになる「外差し」 馬場、得意距離、道悪で武豊騎手騎乗オオバンブルマイ浮上
◆第41回マイルCS・G1(11月17日、京都・芝1600メートル)=11月14日、栗東トレセン 【データで見る】オオバンブルマイの血統、戦績 第41回マイルCS・G1(17日、京都)の出走馬17頭が14日、確定した。「考察」はキーポイント編。担当の山本理貴記者は足で稼いだ情報から、週末の天気予報と陣営の見立てがマッチしそうなオオバンブルマイに注目した。枠順はきょう15日に決定する。 「プロローグ」で「外差し」がカギになると考え、一貫して強烈な末脚を持つ差し馬を取り上げてきた。今回はオオバンブルマイに注目したい。 「マイルは間違いなくプラス。多少水分を含む馬場のほうがいい」。吉村調教師の言葉で、ますます気になる存在になってきた。前走のスプリンターズSは11着だったが、今回は23年のアーリントンCを勝ち、同年のNHKマイルC3着と、実績のあるマイルに戻る。日曜日は雨の可能性もあり、渋った馬場で2勝を挙げるこの馬には好都合だ。 2走前のキーンランドCで見せたパフォーマンスが圧巻だった。最内枠からのスタートで、道中は最後方を追走。4角で大外に持ち出されると、ためていた末脚を爆発させた。上がり最速33秒2を繰り出して前にいた13頭をごぼう抜き。勝ち馬と0秒3差の3着に食い込んだ。 直線が短く、洋芝でタフな馬場の札幌でこの内容。直線が約130メートル長くなる京都外回りと、今回は陣営が自信を持つマイル戦で前進があるとみる。「京都は初だけど、どのコースでも結果を出している。直線平坦はいい」と吉村師が語るように、期待は高まる。(山本 理貴)
報知新聞社