【ミャンマー】最大都市の縫製工場、労使紛争決着せず
ミャンマー・レイバー・ニュース(英語版)は、ミャンマー最大都市ヤンゴンの中国系縫製会社サウン・ウー・シュエナイでの労使紛争について、地元労働局が労働者による訴訟提起を認めたものの、すぐにこれを撤回したと伝えた。 ミャンマー・レイバー・ニュースが労働者の話として伝えたところによると、労働局は雇用契約違反の訴訟に関する書類を労働者に提示。労働者側はこれに合意・署名したが、「同局の決定は15分後には撤回された」という。 サウン・ウー・シュエナイは3月、複数ある工場のうち「A」工場を閉鎖し、従業員には別工場に異動するよう求めた。従業員側は雇用契約違反だとしてこれに合意せず、補償金を支払った上で解雇とするよう経営陣に求めていた。 労使間ではこれまでに、ラインタヤ郡区労働局で3回にわたり交渉が行われている。 サウン・ウー・シュエナイの労使問題を巡っては、労働局職員らが5月13日にA工場の労働者4人と面会した際、労使交渉に費やす時間の賃金は支払われないなどと発言したとされる。この件については、調停委員会がサウン・ウー・シュエナイに賃金の支払いを求める判断を下したという。 サウン・ウー・シュエナイは、スウェーデンの衣料品大手H&M向けなどの製品を生産している。従業員は約1,800人。A工場では300人超が働いていた。