MF斎藤陽太が貴重な2点目!前橋育英、2-0で健大高崎を下し3連覇達成
11月12日、第102回全国高校サッカー選手権群馬予選決勝トーナメントの決勝は高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2023 EAST所属で大会2連覇中の前橋育英と高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 関東1部所属で初の選手権を狙う健大高崎が対戦。前橋育英が2-0で勝利を収め大会3連覇を達成した。 【フォトギャラリー】前橋育英 vs 健大高崎 立ち上がり試合を優勢に進めて行ったのは前橋育英。10分には左サイドを細かなパスで健大高崎のプレスを回避しFW18オノノジュ慶吏(2年)とのコンビネーションから、MF23平林尊琉(1年)が抜け出して決定機を作るが、健大高崎のMF15田中千景(3年)がギリギリでクリア。その直後の14分、前橋育英は同じく左サイドから突破を試みる。再びオノノジュ慶吏から平林へ。平林が「中に2枚いたのが見えて、合わせやすいようなふわりとしたボールを入れた」と話した通り、右足で入れた絶妙なクロスを中央でGK前に入り込んだFW20大岡航未(1年)が右足で合わせて先制。3連覇を目指す前橋育英は1年生同士の見事な連携からゴールネットを揺らしてみせた。 一方、先制を許した健大高崎は、18分FW8萩原咲空(3年)から中央でフリーになっていたMF7松本空輝(3年)に繋ぎ右足で強烈なシュートを放つが、前橋育英の守護神GK1雨野颯真(3年)に阻まれる。健大高崎はハイプレスを強めて、連動した守備からペースを握るが、前橋育英のディフェンダー陣も体を張りゴールを奪わせない。前半は前橋育英が前半1-0とリードして折り返した。 後半に入って最初のチャンスを作ったのは、健大高崎。松本のクロスを後半から入ったFW9中澤慶次(3年)が頭で合わせるも惜しくもゴールならず。その後も中澤が前線でプレッシャーをかけ続け前橋育英に襲い掛かる。59分にはショートコーナーからゴール前で大混戦になるが、GK雨野を中心に体を張り続けゴールを死守。 再び試合が動いたのは66分だった。ここまで押され気味の展開だった前橋育英は、FW15佐藤耕太(2年)がポストプレーから前を向き、前線のスペースに走り込んだMF11斎藤陽太(3年)へ、ボールを受けた斎藤がDFを突破したところを倒されてPKを獲得。 「自分でPKを取ったんで、自分で蹴らなきゃ男じゃない。誰にも蹴らせたくはなかった」と自らキッカーを志願し、それを冷静に決めて2点差とした。追加点を奪われた健大高崎は反撃に転じ、諦めずにゴールを狙いにいくも、最後まで相手ゴールをこじ開けることができず試合終了。2-0で前橋育英が勝利し、3年連続26回目の全国への切符を手にした。 (文・写真=古部亮)