書くことで人生が変わる「コンテンツ手帳」の仕掛け人に聞く『目標を達成するための手帳術』
文房具ソムリエが選ぶ、手帳におすすめのボールペン2選
とはいえ、万年筆をお持ちでない方も多いはず。気軽に文具店で購入できる筆記用具のうち、手帳との相性がいいものを文房具ソムリエである石津さんにご提案いただきました。 Juice Up 0.4mm 極細水性ボールペン 0.5mmの油性ボールペンが圧倒的人気を誇る今、石津さんがおすすめしているのは水性(ゲルインク)ペン。水性インクは広がりやすく、書きごこちがいいそうです。特におすすめなのはJuice Upの0.4mm(写真上)。 0.5mm FRIXION ZONE(フリクション ゾーン) 「消せるボールペン」でおなじみのFRIXIONシリーズですが、実はインクが進化した新しい「FRIXION ZONE」シリーズも展開しているそうです。 FRIXION ZONEボールペンはインクの色がより黒くなり、インクの容量も増えているとのこと。「手帳ユーザーには絶対におすすめです」(石津さん)。
11月末までがチャンス! 「コンテンツ手帳」の選び方
手帳と向き合う時間をつくり、手帳に適した筆記用具を用意したら、あとは書き込むだけ!…とは言いつつも、肝心の手帳そのものはどのように選んだらいいのでしょうか。 石津さんは、いまやベストセラーとなったCITTA手帳など数多くの手帳をプロデュースしてきたご経験から、新たに「コンテンツ手帳」というジャンルを創設し、その普及にご尽力されているそうです。 コンテンツ手帳の種類は年々増え続けているそうで、悩みを解決する手助けとなるものや、子どもの小学校受験に向けたものなどさまざま。 多くは書店や文房具専門店などで実際手に取ることができるので、なるべく選択肢の多い店へ赴くことが推奨されます。また、石津さんいわく「たくさんある種類の中から珠玉の一冊を探していただくために、年末年始を待たずにできれば11月末までには買っておいてほしい」とのことですよ。
レジリエンスを育む「3つのよいことノート」が手帳に
そんな石津さんが株式会社ポジティビティ代表・松岡タカノリさんと共同開発したのが「しなやかマインド手帳 AR DIARY」です。 *AR=オーセンティックレジリエンスのこと。個人や組織が本来の自分らしさを保ちながら、困難や変化に対処する能力を指す。 松岡さんはレジリエンストレーニングの専門家。以前ご紹介した「3つのよいことノート」の開発者でもあります。「レジリエンス」とは逆境、試練や過度なストレスにさらされた時に、精神的に落ち込むことなく克服することを可能にする心の回復力を意味します。 人には誰しもレジリエンスが備わっています。ところがストレスを感じる状況が長く続くと、レジリエンスが消耗したり、レジリエンスを発揮できなくなることもあると松岡さんは指摘しています。 実際、松岡さんご自身も過去に仕事での挫折を経験したことがあるといい、それからは理不尽な逆境の中で自己肯定感やモチベーションが低下した人に貢献できるよう、レジリエンスを養うセミナーや企業研修を手がけてきました。 ところが、セミナーだけではなかなか学びが定着しないという課題に直面したそうです。 人間の脳は忘れるものです。エビングハウスの忘却曲線が示すように、一日終われば95%忘れてしまうわけですよね。ところが手帳は継続して使うので忘れないですし、学習効果が一気に上がってきます と松岡さん。それこそが手帳の魅力だといいます。さらに、「しなやかマインド AR DIARY」は3ヵ月という期間を設けて構成しているので、「3つのよいことノート」よりも長いスパンでレジリエンスを鍛えることができるのがメリットだそうです。 不調を抱えているけどどう対処すればいいのかわからない、または誰にも相談できない…。そんな時に自分で解決できるようになるために、手帳時間を持つことも大切なんですね。 「しなやかマインド AR DIARY」のコンテンツ作りには脳科学者の駒野宏人先生とポジティブ心理学者の大川千秋先生を迎え、日々の振り返り・週ごとの振り返りを含めたワークを盛り込んでいるとのこと。ちょっと見ただけでも、かなり書きごたえのある内容となっています。 「しなやかマインド AR DIARY」の発売日は2024年11月30日。9月12日からはクラウドファンディングサイトでの予約購入も可能となっています。 9月から年末にかけては手帳選びがもっとも充実する期間。この機会に、自分にぴったりな手帳を探してみませんか。 ▼あわせて読みたい ▼お話を伺ったのは: 石津大さん 文房具ソムリエ・手帳プロデューサー 株式会社ステーショナリーマーケット代表取締役 7歳から文房具屋の息子として店頭に立ち、36年間文具店の経験から数多くの文房具・手帳をプロデュース。手帳ブランドを3000種類以上販売した経験から、独自の“売れる手帳ビジネスメソッド”を確立。手帳だけでなく多方面の文房具プロデュースや、文具雑貨の業界の底上げ、拡大支援も行なっている。 松岡タカノリさん 株式会社ポジティビティ代表 累計販売部数1,000万部超の文部科学省検定教科書を手がけた元編集者。自身の社会人経験を踏まえ、レジリエンストレーナー&コーチとして独立起業し、企業向けレジリエンストレーナーとして活動中。延べ100社1万人のビジネスパーソンへレジリエンストレーニングを実施した実績をもつ。 Reference: CAMPFIRE, POSITIVITY, IM手帳制作ビジネスアカデミーPhoto: 山田ちとら
山田ちとら