「値動き予測」がことごとく外れる初心者トレーダーが見直すべき「たった1つのこと」【月利30％トレーダーの視点】
FXでは、誰しもが値動きの予測を立てながらトレードを行っています。しかし、同じ値動き予測でも、初心者とプロトレーダーでは大きく収益が異なってしまいます。そこには、一体どのような違いがあるのでしょうか? 株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説します。 【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
値動き予測の精度
プロトレーダーと初心者トレーダーの最大の違いは、シナリオ構成能力にあります。シナリオ構成能力とは、値動きの予測を立てる能力のことを指します。 プロトレーダーは現在の値動きを見ながら、最低でも2つの値動きのシナリオを作成します。値動きのシナリオを立てる最大のメリットは、「自分が想定していない値動きになったときに素早く対処できる」ということです。 FXトレードは、時間軸が短ければ短いほど瞬発力と判断能力が求められます。そのため、事前に、直近の値動きから想定される未来の値動きを数パターン用意しておくことで、イレギュラーが起きたときの判断速度を上げることができます。 直近相場から値動きの想定をするシナリオ構成能力が高ければ高いほど、精度の高い予測が可能で、トレードの収益に直結するのです。
プロトレーダーと初心者トレーダーの最大の違い
FX初心者でも、新規のポジションを持つときに値動きの予測を立てるでしょう。なにも考えずに直感だけでトレードしている人のほうが珍しいかもしれません。プロトレーダーと同じように予測をしているのに、トレード収益に違いが出てしまうのはなぜでしょうか。 プロと初心者で違いが出てしまう要因は、数パターンの客観的なシナリオを作成できているかどうかです。FX初心者は、予測は立てるものの、自らの願望をチャートに反映させてしまい、客観性のあるシナリオを作成できていない傾向があります。 トレードをする以上、利益を追い求めたいことは十分理解できますが、自らの心情をチャート分析に移入することはリスクが高くなります。「こうなって欲しい」という心境でチャート分析してしまうと、自分に都合のいい価格変動しか見ることができず、チャートの重要なポイントを見損ねる可能性があります。 対してプロトレーダーは、価格変動に自分の願望を移入することはありません。常に客観的な分析を心がけているプロトレーダーは、値動きの予測をするときも自分の感情が移入しないように最大の注意を払っています。 その結果、自分にプラスになる情報だけでなく、市場の分岐点となるようなポイントを即座に発見して、市場が反転する前に自分のポジションを閉じることができます。 また、FX初心者とプロトレーダーには想定するシナリオの数にも違いがあります。初心者トレーダーの想定するシナリオは1つのことが多いです。自分がこうなって欲しいというシナリオのみ考えるトレーダーが多数で、自分の願望どおりに値動きが進まないとフリーズ状態に陥ってしまいます。 対してプロトレーダーは、値動きのシナリオに柔軟性を持たせて、数個のシナリオを用意しています。判断速度が求められるFXの世界では、事前に想定しているシナリオが多ければ多いほど次の対応に困ることはありません。二手先まで読んでいるプロトレーダーが大きな利益を収めていることに納得がいくでしょう。
