落札の約4時間半後に「辞退届」 佐賀市が業者を指名停止2カ月「人の配置が難しい」
佐賀市は11日、廃棄物処理業「クリーンライフテクノサービス」(佐賀市新中町)を12日から2カ月間、指名停止にすると発表した。同社は落札から約4時間半後、「人の配置が難しい」として辞退届を出したという。市によると「こうした事例はまれ」といい、業者選定のやり直しなどの対応に追われた。 市契約監理課によると、同社は3月27日、市南部の教育施設14カ所を対象にした廃棄物処理業務委託の指名競争入札に参加。午前11時過ぎ、同社が330万円(税抜き)で落札した。入札には17者が参加していた。しかし、同日午後3時半ごろに「年間通してとなると、退職者の事情もあり、人の配置が難しい」として辞退届を提出したという。 市はこれを受け、31日までに業者選定の手続きをやり直し、405万円(税抜き)で市内の別の業者が担うことが決まった。 市の同社への発注実績は2022年度が6件3010万円、23年度が5件3201万円。(川﨑久美子)
川﨑久美子