サン・ピエトロ大聖堂をバーチャル鑑賞、バチカンが新AIサービス
Giulia Segreti [バチカン市 11日 ロイター] - バチカン(ローマ教皇庁)は11日、人工知能(AI)を利用してサン・ピエトロ大聖堂をバーチャル鑑賞できる新たなサービスを開始した。来年は25年ごとの聖年に当たり、来訪者向けツアーが強化される。 大聖堂の主任司祭であるマウロ・ガンベッティ枢機卿(教皇代理)は「サン・ピエトロ大聖堂は夏の夜の星空のよう。その壮麗さに魅了され続けるだろう」と述べた。 バチカンは、マイクロソフトと、遺跡のデジタル化を専門とする企業Iconemと協力し、新たなインタラクティブウェブサイト、大聖堂のデジタルレプリカ、AIを利用した2つの展示を立ち上げた。 ドローン(無人機)、カメラ、レーザーで大聖堂をスキャンし、3Dモデルを作成。AIがデータをつなぎ合わせ、詳細化したという。 4週間にわたって夜間にドローン撮影を行い、40万枚以上の写真を撮影した。こうしたデータは保存・修復作業にも役立つと見込まれている。