「何があっても守れる父親でありたい」“ぐっさん”こと山口智充が取材で見せた家族愛と父親の哀愁
「子どもが家を離れるのは寂しい」
子どもたちは成長し、社会人になった長男と大学生の次男は自宅から離れて生活。 現在は、奥様、高校生の長女と3人で暮らしている。ただ、離れても家族仲は良いのだとか。 「子どもが家を離れるのは寂しいですね。今は長女と妻と僕と3人暮らしなんですけど、長男と次男が出て行った時を思い出すと、やっぱり寂しい。 子どもたちからしたら18年は長いと感じたのかもしれないけど、僕からしたらあっという間。 ついこの間、オギャーって生まれたし、ついこの間、小学校の卒業式に行ったばっかりだし。 息子たちが家を離れて、彼らのいない部屋を見るとやっぱりなんか寂しいなって思っちゃうんですよね」 そう照れながら、どこか父親の哀愁を感じさせる山口は、家族の話を笑顔で続ける。 「僕は、家族のいる家で過ごすのが大好きなんですよ。旅番組で滅多に行けないところへ行かせていただくこともありますけど、最初は『楽しい!!』って思ってもすぐにホームシックになるんです。 昔は、3日くらいでホームシックになっていたんですが、どんどん短くなって、いまは1日のロケが終わるくらいにそんな感じになる。『僕、こんなにあかんたれやったかな?』みたいな感じですね(笑)。 だから、僕の本当の理想は山口一座で行動したいんです。自分が仕事に行く先に家族もいてほしいんですよ。」 そんな家族への愛情がたっぷりな山口は子どもの成長を喜ばしいと思いながら、どこか自分の元から離れてしまう寂しさがあると話す。しかし、子どもの成長で新たな付き合いかたも生まれてきたようだ。 「家を離れた子どもたちと、コミュニケーションはめちゃめちゃとってますね。 向こうから『今日、ランチ行かない?』と連絡が来るし、僕からも声かけるし。 みんなが大人になって、面白いって思うことを共有できるようになってきました。 その場での会話のツボみたいなこともそうですけど、子どもたちがそれぞれ見た、“今、世間の面白いもの”も共有できる。 僕は東京の美味しいお店をあまり知らないんですけど、長男がいいお店を知ってるんで教えてもらうし、音楽やファッションに関してもアドバイスしてくれます! ありがたいことですよね(笑)」 「今後、どんな家族になっていくのか楽しみ」と目を細めるぐっさん。 「これから子どもたちがそれぞれどうなっていくのか。そして、山口智充がどうなっていくのかも未知。 それぞれがいろんなを経験した上で、家族として集まった時に情報交換し合ったら、もっと面白いものができるんじゃないかなあ。 やっぱり、山口一座でなんかできれば一番いいなって思いますね(笑)」 PROFILE 山口智充(やまぐち ともみつ)●1969年3月14日生まれ。大阪府出身。高校卒業後、サラリーマン生活を経て1994年にデビュー。バラエティ番組、ドラマ、映画、ラジオ、ナレーション、アニメのアフレコ、ライブなど、幅広く活動している。愛称はぐっさん。公式Instagram:@yamaguchitomomitsu_official 取材・文/羽田健治
羽田 健治