加藤和彦の名曲を高野寛、高田漣、坂本美雨ら世代を超えたアーティスト達が歌い継ぐ 映画 『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』
日本のロック・ポップス黎明期から時代を先取りし、今なお世代を超えて多くの人々に影響を与える音楽家、加藤和彦の軌跡を追った初めての音楽ドキュメンタリー映画 『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』。この度、映画のエンディング曲「あの素晴しい愛をもう一度~2024Ver.」のPVが公開された。 高橋幸宏が加藤和彦に寄せた想いから映画化の企画が立ち上がった本作は、日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景などを交えた映像、さらに日本のポップスの金字塔とも言える“ヨーロッパ三部作”に隠された逸話などを、関係者インタビューと貴重なアーカイブ映像で綴り、彼の音楽家としての功績を紐解いていく。 この度、公開された「あの素晴しい愛をもう一度~2024Ver.」のPVは、加藤和彦、きたやまおさむによる1971年の名曲「あの素晴しい愛をもう一度」を、加藤の曲を愛する世代を超えたアーティスト達が中心となりTeam Tonobanとして新たにレコーディングしたもの。 Team Tonobanは、高野寛、高田漣、坂本美雨、石川紅奈、きたやまおさむ、坂崎幸之助、宮川剛、佐藤優介により構成され、ドラムサンプルとして高橋幸宏の演奏、そして1971年当時のライブから加藤和彦の歌声もサンプリングされている。 ▼高野寛コメント エンディング曲のアレンジという大役にご指名いただいて、身が引き締まる思いがしました。原曲の良さを曲げずに現代の感覚も加え、未来に歌い継がれていくような、大きな時間の流れをイメージしました。誰もが歌える名曲なのに、実際に演奏してみるとコード進行や構成に一筋縄ではいかない所があって、その「ひねり」が曲に深みを与えていることも印象的でした。 加藤さんが亡くなった時、旧作を全部聴き返し、千変万化の才能に驚いたのですが、今回の映画で改めて、リマスターされた楽曲の音の良さに驚き、その才能の普遍的な輝きに触れることができました。映画に参加することができて光栄です。 映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』は、2024年5月31日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部
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