関東~近畿に雷雲 都内も発雷 台風10号は低気圧に変わったが明日まで大雨に警戒
台風10号は、今日1日(日)正午に東海道沖で熱帯低気圧に変わりました。熱帯低気圧に変わりましたが、熱帯由来の暖かく湿った空気を運びこんでいることには変わりなく、東日本を中心に大気の状態が非常に不安定です。関東から近畿では所々で雨雲や雷雲が発達し、東京都内でも発雷が多数発生しています。
台風10号は熱帯低気圧に変わるも所々で雨雲や雷雲が発達
台風10号は今日9月1日(日)正午、東海道沖で熱帯低気圧になりました。 熱帯低気圧に変わりましたが、引き続き、熱帯由来の暖かく湿った空気を運び込んでいます。加えて、高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込んでおり、東日本を中心に大気の状態が非常に不安定です。 13時30分現在、関東から近畿では所々で雨雲や雷雲が発達しており、東京都内でも発雷が多数発生しています。
2日(月)にかけて大雨に警戒
関東から近畿では、明日2日(月)にかけて雷を伴った激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)や非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)が降り、大雨となる所がある見込みです。 今日1日(日)13時も土砂災害警戒情報が引き続き埼玉県や神奈川県、静岡県に発表されています。 東日本では、これまでの記録的な大雨により、地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害、洪水災害の危険度が高くなっている所があります。少しの雨でも土砂災害が発生する恐れがあります。危険な場所には近づかないようにしてください。
土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。 1つめは、がけや地面にひび割れができることです。 2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。 3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。 4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。 そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
日本気象協会 本社 吉田 友海